デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

5章 教育
3節 其他ノ教育関係
12款 東京帝国大学関係 2. 新聞研究室
■綱文

第45巻 p.489-493(DK450179k) ページ画像

昭和4年1月22日(1929年)

是日栄一、阪谷芳郎ト連名ニテ、寄付者総代トシテ、東京帝国大学総長小野塚喜平次ニ、新聞学研究ノタメノ奨学金寄付申込書ヲ提出ス。折返シ、同総長ヨリ栄一・阪谷芳郎ニ宛テタル、正式ニ受
 - 第45巻 p.490 -ページ画像 
諾感謝ノ旨、是月三十一日付文書ヲ接受ス。二月十三日、栄一、右ノ旨ヲ関係者ニ通知ス。


■資料

(小野秀雄) 書翰 渋沢栄一宛昭和三年一二月二九日(DK450179k-0001)
第45巻 p.490 ページ画像

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新聞学講座設置ノ件書類(DK450179k-0002)
第45巻 p.490-492 ページ画像

新聞学講座設置ノ件書類         (渋沢子爵家所蔵)
    奨学金寄附申込書
新聞紙の発達は近来頓に顕著となり、報道輿論の機関として其社会に及ぼす影響重大にして、文化の進歩発達に対し重要なる一要素なることは何人も認むる所に有之候、就ては我国文化の発達に資せんが為め貴学に於て之が研究を開始する目的を以て、別記の者発起人となり有志の寄附を醵集し、左記の金額を其研究基金として寄附仕候間、適当の方法を以て其研究を開始せられ度、此段寄附申込候也
  一金拾弐万円也
 追而右金額は本寄附に対する第一回の応募額にて、募集予定総額は金弐拾万円に有之候へば、残額八万円は寄附者総代に於て引続き有志の寄附を取纏め、更に追加寄附可仕候
  昭和四年一月二十二日
 - 第45巻 p.491 -ページ画像 
寄附者総代
渋沢栄一(印)
阪谷芳郎(印)
    東京帝国大学総長法学博士小野塚喜平次殿
      尚本寄附事業に尽力せる発起人は左の通に有之候
                   発起人総代
                      渋沢栄一
                      阪谷芳郎
                    発起人
                      伊藤正徳
                      徳富猪一郎
                      岡田良平
                      太田正孝
                      上田万年
                      簗田𨥆次郎
                      三土忠造
                      三上参次
                      本山彦一
                      杉村広太郎
(欄外記事)
   昭和四年一月廿二日阪谷男・簗田𨥆次郎両氏
   携帯帝大総長へ差出シタル申込書写シ
   ○寄附金第一回分ノ授受ハ後掲資料ニヨレバ七月四日行ハレタリ。

拝啓、小生等発起人総代となり、新聞研究基金として金拾弐万円貴学へ寄附仕候に就ては、寄附者に於て左の希望有之候間、予め御含み置被下度候
一、本寄附金による新聞研究施設は、差当り貴学文学部内に設けられたき事
二、貴学に於て適当と認めらるゝ場合には、成るべく速かに新聞講座を創設せられたき事
三、貴学に於て新聞講座を創設さるゝ時は、本寄附金は其基金に繰入れらるゝも差支無之事
四、新聞の研究は本寄附手続完了次第着手せられたき事
五、卒業後新聞事業に関係する学生に対しては、適当の指導方法を講せられたき事
  昭和四年一月二十二日
                 寄附者総代
                    渋沢栄一(印)
                    阪谷芳郎(印)
    東京帝国大学総長法学博士小野塚喜平次殿

奨学ノ為新聞研究基金トシテ左記ノ金額、本学へ御寄附被下候段御厚意ノ程深謝之至ニ不堪候、仍テ御寄附ノ目的ニ副フ施設ノ費途ニ充ツ
 - 第45巻 p.492 -ページ画像 
ヘク、不取敢右御礼旁得貴意候 敬具
  昭和四年一月三十一日
             東京帝国大学総長
                     小野塚喜平次 
  寄附者総代
    子爵 渋沢栄一殿
    男爵 阪谷芳郎殿
      記
 一金拾弐万円也
(欄外記事)
             (阪谷)
 [四年二月四日入手一覧済 (印)


新聞学講座設置ノ件書類(DK450179k-0003)
第45巻 p.492 ページ画像

新聞学講座設置ノ件書類          (渋沢子爵家所蔵)
拝啓益々御清祥奉賀候、陳者予て御承知の東京帝大新聞研究基金寄附の件、其後同大学当局者と交渉を重ね、同大学に於ても種々協議の上同意を表し候に付、去一月二十二日別紙甲号及乙号の通り正式に書面差出候処、同月三十一日付を以て別紙丙号の通り正式回答に接し申候就ては右不取敢御報告申上候 敬具
  昭和四年二月十三日
                  総代
                   子爵 渋沢栄一
                   男爵 阪谷芳郎
  追て寄附金は近日総代に於て之を取纏め同大学へ納付致す筈に有之候、其上更に御報告申上べく候
   ○別紙トシテ前掲三通ノ書類ノ写ヲ甲号、乙号、丙号トシテ添付ス。
   ○右資料ハ印書ノモノニシテ、署名ト追伸ノ間ニ二行分空白アリ。右書翰ノ草案ト推セラルル墨書ノモノ(「新聞学講座設置ノ件書類」中ニ綴込)ハ其場所ニ「伊藤正徳殿、徳富猪一郎殿、岡田良平殿、太田正孝殿、上田万年殿、三土忠造殿、三上参次殿、本山彦一殿、杉村広太郎殿、各通」ナル書キ込ミアリ。但シ「昭和四年二月十三日」ナル日付ヲ欠ク。


新聞学講座設置ノ件書類(DK450179k-0004)
第45巻 p.492-493 ページ画像

新聞学講座設置ノ件書類         (渋沢子爵家所蔵)
拝啓、益々御清祥奉賀候、陳者予て御賛同を仰き居候東京帝国大学をして速に新聞研究を開始せしむる為め、之が基金寄附の件其後同大学当局者と交渉を重ね、同大学に於ても種々協議の上同意を表し候に付昭和四年一月二十二日、別紙甲号及乙号の通り正式に書面を差出し候処、同年一月三十一日付を以て、別紙丙号の通り同大学の正式回答に接し申候、右は近年欧米諸大学に於ける新聞学の研究益々盛にして、国家社会に貢献するところ多きに鑑み、将来我邦新聞事業の発達改善と新聞道徳の向上に対し裨益するところ大なるもの有之べく、誠に御同慶の至りに奉存候、右不取敢御報告申上候 敬具
  昭和四年二月十三日
                発起人総代
 - 第45巻 p.493 -ページ画像 
                   子爵 渋沢栄一
                   男爵 阪谷芳郎
追て寄附金は一応発起人に於て取纏め、東京帝国大学へ納付のことに致度、就ては予て御依頼申候御寄附金御決定を願ふ為め、近日発起人中より拝趨可仕候に付宜しく御高配煩はし度、右重ねて御依頼申上候
   ○別紙略ス。
   ○右資料ハ印書ノモノニシテ署名ト追伸ノ間ニ二行分空白アリ。右書翰ノ草案ト推セラルル墨書ノモノ(「新聞学講座設置ノ件書類」中ニ綴込)ニハ其場所ニ「男爵団琢磨殿、末延同成殿、井上準之助殿、大川平三郎殿、田中栄八郎殿、各通」ナル書キ込ミアリ。但シ日付ハ「昭和四年二月十二日」トアリ。
   ○尚、右綴込中ニハ安田保善社森広蔵ニ宛テタル殆ド同文ノ書翰(「御賛同を仰ぎ居」ヲ「結城豊太郎氏に御懇談致置」ニ改メ「昭和四年一月二十二日」「同年一月三十一日附を以て」ヲ削除シ、「不取敢御報告申上」ヲ「得貴意度如此御坐」ト改メタル上、日付ヲ「昭和四年三月二十六日」ト訂正)ノ控アリ。