デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

5章 教育
3節 其他ノ教育関係
15款 二松学舎 2. 財団法人二松学舎
■綱文

第45巻 p.568-572(DK450215k) ページ画像

大正8年8月29日(1919年)


 - 第45巻 p.569 -ページ画像 

是年六月二十五日、二松義会評議員会ヲ開催、二松義会並ニ二松学舎ヲ合併シ、新ニ財団法人二松学舎ト改組スルノ件ヲ議決、同日文部大臣ニ申請ス。是日、其認可ヲ得、改正寄付行為ノ付則ニ基キ、栄一、新ニ舎長・理事ニ選任セラレ、十月一日、就任ス。


■資料

渋沢栄一 日記 大正八年(DK450215k-0001)
第45巻 p.569 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正八年         (渋沢子爵家所蔵)
六月十八日 晴 暑
○上略 池田四郎次郎氏来リ、二松学舎ノ事ヲ談ス
○下略
  ○中略。
六月二十一日 雨 暑
○上略
午後二松学舎理事尾立・池田・速水・佐倉・三島復ノ五氏来リ、学舎ノ寄附行為及寄附金勧募ノ事ヲ談シ、夜食ヲ共ニス○下略
  ○中略。
六月二十五日 晴 暑
○上略四時半二松学舎ニ抵リ、評議員会ヲ開キ要件ヲ議決ス○下略
  ○中略。
八月一日 雨 冷
○上略 尾立氏来リ、二松学舎ノ事ヲ談ス○下略
  ○中略。
八月十五日 曇 冷気
○上略 尾立維孝氏来リ、二松学舎ノ事ヲ談ス○下略


二松学舎六十年史要 国分三亥編 第五七頁昭和一二年一二月刊(DK450215k-0002)
第45巻 p.569 ページ画像

二松学舎六十年史要 国分三亥編  第五七頁昭和一二年一二月刊
 ○第一編 第二章 歴年沿革
    大正八年
○上略
八月廿九日、文部大臣より財団法人二松学舎寄附行為改正の件認可せられ、従来の財団法人二松義会なる名称を財団法人二松学舎と改め、十月一日より之を施行し、男爵渋沢栄一を舎長、理事に選任す。
○下略


二松学友会誌 第四一輯・第二二―二三頁大正八年一二月 寄附行為改正(DK450215k-0003)
第45巻 p.569-570 ページ画像

二松学友会誌  第四一輯・第二二―二三頁大正八年一二月
○寄附行為改正
 八月二十九日、文部大臣より財団法人二松学舎寄附行為改正の件認可書、麹町区役所を経て下附せらる
 右の結果として、従来の二松義会なる名称を廃し、財団法人二松学舎と称することゝなれり、又た東京府庁よりの達旨により私立の二字を冠するに及ばざることゝなれり
 寄附行為改正の結果、役員の姓名を列記すれば左の如し(大正八年十月一日就職)
 - 第45巻 p.570 -ページ画像 
           会長 理事 男爵渋沢栄一
              理事   尾立維孝
              理事   佐倉孫三
              理事   池田四郎次郎
              理事   速水柳平
              監事 男爵大倉喜八郎
              監事 男爵古河虎之助
            評議員 (イロハ順)
                 子爵入江為守
                   池田四郎次郎
                   井上公二
                   速水柳平
                   林直方
                   尾立維孝
                   岡田起作
                   大城戸宗重
                   田島義方
                   田畑大蔵
                   那智佐典
                   久保輗次郎
                   安井小太郎
                   児島献吉郎
                   五弓安二郎
                   斎藤貞一
                   佐倉孫三
                   三島桂
                   三島広
                   三島復
                   宮内黙蔵
                 男爵渋沢栄一
                   荘田要二郎
                   平野猷太郎
                   (以上東京府下住)
                   山田準
                   丸山盛一
                     (以上地方住)

              督学   土屋弘
              学長   三島復
              編輯長  池田四郎次郎


二松学報 第二号・第九―一〇頁大正九年一二月 財団法人二松学舎職員(DK450215k-0004)
第45巻 p.570-571 ページ画像

二松学報  第二号・第九―一〇頁大正九年一二月
    財団法人二松学舎職員
      財団法人二松学舎総務部(大正八年十月一日就職)
 - 第45巻 p.571 -ページ画像 
      財団法人二松学舎長 理事 子爵渋沢栄一
                理事   尾立維孝
                理事   佐倉孫三
                理事   池田四郎次郎
                理事   速水柳平
                監事 男爵大倉喜八郎
                監事 男爵古河虎之助
                書記   横田茂次郎
      同評議員○略ス


財団法人二松学舎第拾七回決算報告 第一―二頁大正九年二月刊(DK450215k-0005)
第45巻 p.571 ページ画像

財団法人二松学舎第拾七回決算報告 第一―二頁大正九年二月刊
    自大正八年一月至同年十二月二松学舎第十七回決算報告
      第一 経過紀要
○上略
一、八月二十九日、寄附行為改正ノ件文部省ヨリ認可セラレタリ
 右改正ノ結果従来ノ二松義会ノ名称ヲ廃シ、爾来二松学舎ト称スル事トナレリ(因ニ従来ノ会長渋沢栄一氏ヲ舎長トシ、舎長三島復氏ヲ学長トス)
○下略


二松学報 第二号・第一―九頁大正九年一二月 財団法人二松学舎趣意書(DK450215k-0006)
第45巻 p.571-572 ページ画像

二松学報  第二号・第一―九頁大正九年一二月
    財団法人二松学舎趣意書
明治十年十月十日、文学博士三島中洲翁創立ノ二松学舎ヲ永遠ニ存続シ、東洋固有ノ道徳文学ヲ維持拡張スル目的ヲ以テ其子孫門人及ヒ有志ノ士胥謀リ、三十六年六月一日、二松義会ヲ組織シ之レカ後援ヲ為スコト六年、其資金五千円ニ及ヘルヲ以テ四十二年六月二十一日、文部大臣ノ認可ヲ受ケテ財団法人トナシタリキ、爾来 今上陛下ノ恩賜金アリ、大方諸士ノ寄附金アリ、又三島復君寄附ノ宅地アリ、之ヲ積算スレハ其額凡ソ七万円ニ達ス、大正七年十月更ニ資金ヲ増募シテ凡ソ六万円ヲ獲タリ、則チ独立自営ノ基礎確立セルニ因リ、玆ニ財団法人二松学舎ト改称シ、従来ノ二松学舎ヲ包容ス、自今以後愈々斯道ヲ拡張シ、益々育英ニ尽瘁シ、時ニ及ンテ大学ト為シ、以テ上ハ 天恩ノ万一ニ報シ、中ハ中洲翁ニ酬イ、下ハ大方ノ厚意ニ答ヘント欲ス
  大正八年六月二十五日

    財団法人二松学舎寄附行為 大正八年八月二十三日文部大臣認可
      第一 目的
第一条 本財団法人二松学舎ハ、明治十年十月十日文学博士三島毅ノ創立セル二松学舎ヲ其子孫門人及ヒ有志者ト共ニ永遠ニ存続シ、東洋固有ノ道徳文学ヲ維持拡張スルヲ目的トス
      第二 名称
第二条 本舎ノ名称ハ財団法人二松学舎ト称ス
      第三 事務所
第三条 本舎ノ事務所ハ東京市麹町区一番町四十六番地ニ置ク
 - 第45巻 p.572 -ページ画像 
○中略
      第十 附則
○中略
第四十五条 本改正寄附行為ハ大正八年十月一日ヨリ施行ス
  現在ノ二松義会長ヲ本舎長トシ、現在ノ二松学舎長ヲ本舎ノ学長トシ、現在ノ二松学舎幹事ヲ本舎ノ学監トシ、現在二松義会ノ理事及ヒ評議員ヲ本舎ノ理事及ヒ評議員トシ、其任期ハ本改正寄附行為施行ノ日ヨリ起算ス
右改正寄附行為書ヲ作リ玆ニ記名調印ス
  大正八年六月二十五日
             東京市日本橋区兜町二番地
          会長理事   華族男爵渋沢栄一
                  天保十一年二月十三日生
          東京府北豊島郡巣鴨町大字上駒込九十八番地
          理事     平民  尾立維孝
                   安政六年十二月十六日生
             東京市小石川区大塚窪町二十四番地
          理事     士族  佐倉孫三
                   文久元年三月十八日生
           東京市赤坂区青山南町五丁目三十三番地
          理事     平民  池田四郎次郎
                   元治元年六月十九日生
           東京市日本橋区本材木町三丁目二十五番地
          理事     平民  速水柳平
                    元治元年十二月十日生