デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

5章 教育
3節 其他ノ教育関係
17款 財団法人静岡育英会
■綱文

第46巻 p.11-13(DK460003k) ページ画像

大正7年9月(1918年)

当会ハ明治十八年創立、専ラ旧幕臣ノ子弟育英ニ当ル。大正六年十月、其規則ヲ改正シ、事業ノ範囲ヲ広ク静岡県人ノ子弟ニ及ボス事トナシ、栄一ニ顧問ヲ依嘱ス。是月栄一、之ニ就任ス。


■資料

青淵先生公私履歴台帳(DK460003k-0001)
第46巻 p.11 ページ画像

青淵先生公私履歴台帳           (渋沢子爵家所蔵)
一静岡県育英会顧問《(衍)》 七年○大正九月


静岡育英会・葵図書館書類(DK460003k-0002)
第46巻 p.11-12 ページ画像

静岡育英会・葵図書館書類         (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
    財団法人静岡育英会要覧(大正十五年十一月調)
沿革 本会ハ明治十八年七月ノ創立ニ係リ、当初旧幕臣ノ子弟ニシテ学資ニ乏シキ者ニ、資金ヲ貸与シ成業セシムルヲ以テ目的トシ、爾来継続三十余年ニシテ大正六年ニ至リシカ、同年十月規則ヲ改正シテ、補助範囲ヲ広ク静岡県人及旧幕府ニ縁故アル者ノ子孫ニ及ホシ又是等学生ノ資格ヲ大学・高等学校・高等師範学校・臨時教員養成所・商船学校・水産講習所・陸軍幼年学校・専門学校・実業学校及之ニ準スヘキ各種学校ノ在学者トシ、此ノ他中学校第四学年以上ニ在学スル陸海軍学校志願者ハ、特ニ詮衡ノ上採用スルコトヽセリ
 次テ事業ノ発展ニ伴ヒ基礎ヲ鞏固ナラシメンカタメ、大正十一年七月総会ヲ開キ、財団法人設立ヲ決議シ、同年八月主務省ノ許可ヲ得タリ
学費貸与 大正六年初頭ニハ貸費学生僅ニ五名ナリシカ、規則改正ノ結果静岡県人ノ出願者年々其ノ数ヲ増加シ、現在貸費生ハ総計百〇二名ニシテ、貸費月額約金壱千六百五拾円ヲ要ス、其ノ族籍在学々校別左ノ如シ
 官立大学 三九名 私立大学 一三名 高等学校 一三名
 高等師範 一二名 高等工業 一五名 高等商業  四名
 高等農林  二名 高等商船  一名 高等蚕糸  一名
 外国語学  一名 私立高等商業一名
 東京府 七名 静岡市 一〇名 沼津市 四名 浜松市 三名
 賀茂郡 五名 田方郡  八名 駿東郡 五名 富士郡 六名
 庵原郡 二名 安倍郡  五名 志太郡 四名 小笠郡一七名
 榛原郡 八名 磐田郡  四名 周智郡 四名 浜名郡一〇名
 右ノ外大正六年以後ノ貸費生ニシテ、既ニ成業セシモノ七十有余名ニ及ヘリ
寄宿舎 笈ヲ都門ニ負フ学生ノ最モ苦痛トスル所ハ、適当ナル寄寓処ヲ得難キニ在リ、父兄等ノ憂慮モ此ニ存スルノ実況ニ鑑ミテ本会ハ大正八年寄宿舎ノ建設ヲ計画シ、地ヲ千駄ケ谷徳川公爵家所有地内
 - 第46巻 p.12 -ページ画像 
ニ卜シ、敷地約六百坪ヲ借用シ、金七万七千余円ヲ投シテ二階建寄宿舎壱棟(総坪数弐百八拾余坪)外ニ監督住宅壱棟ノ建築ニ着手シ工事落成、之ヲ明徳寮ト名ツケ、監督者ヲ置キ、大正九年九月ヨリ静岡県人若クハ旧幕臣ノ子孫タル学生ニシテ、寄宿ヲ出願スル者ニ就キ詮衡許可セリ、現在寄宿生ハ合計四十六名ニシテ、其出身地方別左ノ如シ
 東京府 一名 静岡市 四名 清水市 一名 浜松市 二名
 賀茂郡 二名 志太郡 一名 富士郡 二名 駿東郡 一名
 磐田郡 二名 浜名郡 五名 小笠郡 五名 庵原郡 二名
 安倍郡 三名 榛原郡 三名 田方郡 八名 周智郡 一名
 引佐郡 三名
学生奨励 本会主宰若クハ後援ノ下ニ、毎年春秋二回在京(東京市附近ヲ含ム)静岡県並旧幕出身学生大会ヲ開催シ、講演其ノ他ノ方法ニ依リ、誘導啓発ト同時ニ先輩後進間ノ接近親和ヲ図リ、又静岡県立各学校優等卒業生ニ対シテハ賞品ヲ贈与シ、県下各地方ノ講演会ニハ特ニ講演者ヲ選定派遣スル等、専ラ奨学育英ニ努メツヽアリ
県補助金 静岡県当局者ハ本会事業ノ緊要ナルヲ認メ、大正十年度ニハ金五千円、十一年度ニハ金六千円、大正十二年度以降毎年金壱万円ヲ補助金トシテ下附セラル
就職推薦 大正六年以降貸費生・寮生其他ノ卒業生ノ就職推薦セシモノ四十二名ニ及ヘリ
会員 現在会員総数壱千弐百九拾六名ニシテ其種別左ノ如シ
 名誉会員   三名 有功会員  一八名
 終身会員 二三七名 特別会員 三〇二名
 通常会員 六三六名 賛助会員 一〇〇名
○下略



〔参考〕同方会報告 第七号・第五六頁明治三一年四月 彙報(DK460003k-0003)
第46巻 p.12 ページ画像

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〔参考〕同方会報 第二六号・第四〇頁明治三七年八月 静岡育英会事務所移転(DK460003k-0004)
第46巻 p.13 ページ画像

同方会報 第二六号・第四〇頁明治三七年八月
○静岡育英会事務所移転 同会の事務所は先年来牛込区砂土原町二丁目七番地に設置せしも、同所は同会書記大西俊包氏の住宅なりし為め同氏病気辞任と同時に幹事横地重直氏(四谷仲町三丁目四十八番地)方に移転し、仮りに事務を取扱ひしか、同会拡張の第一歩として生徒寄宿舎を本郷真砂町三十七番地に仮設することゝなりしを以て、便宜上六月一日事務所をも同所に移せりと云ふ