デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

5章 教育
3節 其他ノ教育関係
29款 其他 37. 武蔵高等学校
■綱文

第46巻 p.247-248(DK460075k) ページ画像

昭和3年4月15日(1928年)


 - 第46巻 p.248 -ページ画像 

是日、当校開校式挙行セラル。栄一出席シテ祝辞ヲ述ブ。


■資料

集会日時通知表 昭和三年(DK460075k-0001)
第46巻 p.248 ページ画像

集会日時通知表 昭和三年         (渋沢子爵家所蔵)
四月十五日 日 午前十時 武蔵高等学校開校式(中新井同校)


中外商業新報 第一五一四六号 昭和三年四月一六日 武蔵高校開校式 きのふ盛大に(DK460075k-0002)
第46巻 p.248 ページ画像

中外商業新報 第一五一四六号 昭和三年四月一六日
  武蔵高校開校式
    きのふ盛大に
武蔵野の一角に白堊の塔高く聳ゆる武蔵高等学校では、十五日午前十時より田中首相・水野文相・渋沢子を始め多数名士列席の下に、華やかな開校式を挙げた、式場は前日までに竣工した講堂をあて、職員・生徒・父兄・来賓の着席を待つて「君ケ代」を合唱
 根津育英会理事長・山川校長・一木前校長の式辞、田中首相、水野文相、東京・京都両帝国大学総長、渋沢子、父兄総代中村帝大教授生徒総代の祝辞あり
最後に「若き命のすこやかに、みくにのために生ひゆく園よ」といふ同校讚歌を歌ひ、正午式を閉ぢた
 同校は創立以来六年、この日をもつて校舎設備を完成し、世に誇るに足る七年制高校として披露されたのである、校舎の設備といひ、環境の閑静といひ、流石に根津育英会の潤沢な資金で申し分ない学園となつてゐる


竜門雑誌 第四七九号・第七四頁 昭和三年八月 ○青淵先生説話集 武蔵高等学校開校式に於て(DK460075k-0003)
第46巻 p.248 ページ画像

竜門雑誌 第四七九号・第七四頁 昭和三年八月
 ○青淵先生説話集
    武蔵高等学校開校式に於て
 今回本校が諸般の設備整ひ開校式を挙行せられることになつたのは欣幸にたへぬ次第である。私の述べようとしてゐたことは、既に皆様が尽くして居られるから何も申上げることはない。殊に唯今御紹介のあつた通り、私は本年八十九歳になるすでに老人のことであるし、何等の教育も受けてをらぬ私の事故、特別に申上げる事もないが、只一言苦言を言はして頂きたい。それは如何に校舎が立派で設備がとゝのひ、良い教育家を網羅してゐても、学生諸君自身が努力せねば何にもならないものである、誰れでも努力せねば偉くなれぬ。諸君は此のよい学校に学ぶ事故、出来るだけ努力しなければいけない。此の校のよいところは既に皆様が云ひつくされたから、私はかゝる苦言を祝辞の代りとして諸君に呈したい。(四月十五日)