デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

6章 学術及ビ其他ノ文化事業
2節 演芸
1款 帝国劇場
■綱文

第47巻 p.378-382(DK470094k) ページ画像

明治44年2月10日(1911年)

是日、当劇場ニ於テ、新築落成披露会催サレ、栄一出席ス。


■資料

渋沢栄一 日記 明治四四年(DK470094k-0001)
第47巻 p.379 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治四四年      (渋沢子爵家所蔵)
一月十日 曇 寒
午前九時起床、病稍愈ヘタルニヨリ今朝ハ入浴ス、後朝飧ヲ食シ○中略
西野恵之助氏来リ、劇場会社ノ事ヲ談ス○下略
  ○中略。
一月三十日 晴 寒
○上略 午前十一時桂総理大臣ヲ永田町官邸ニ訪ヒ○中略劇場会社ノ事ヲ談話ス、午後一時王子ニ帰宅○下略
  ○中略。
二月四日 晴 寒
○上略 中央亭ニ抵リ、帝国劇場会社ノ重役会ニ出席ス、大倉・浅野・村井・手塚・西野諸氏来会ス、畢テ新劇場ヲ一覧シ、午飧○下略
  ○中略。
二月八日 晴 寒
○上略 午前十一時宮内省ニ抵リ、渡辺大臣ニ面会シテ○中略 帝国劇場ノ事ヲ請願ス○下略
  ○中略。
二月十日 晴 寒
○上略
午後一時帝国劇場会社ニ抵リ、劇場新築落成披露会ニ出席ス、観覧ノ為来会スル者凡千数百名ニ至ル、畢テ中央亭ニ於テ重役会ヲ開キ、開業式ニ関スル手続ヲ協議ス、議事畢テ夜飧○下略


竜門雑誌 第二七三号・第六五頁 明治四四年二月 ○帝国劇場の新築披露(DK470094k-0002)
第47巻 p.379 ページ画像

竜門雑誌  第二七三号・第六五頁 明治四四年二月
○帝国劇場の新築披露 明治四十年五月に起工し初めた帝国劇場は、内廓外囲共全く落成して、二月十日午後一時愈々公式に各方面の紳士淑女を招待したり、当日の招待会には、正午より青淵先生を始めとし西野取締役以下各株主及重なる社員出張して来賓の斡旋を為したり、建築物は実に壮麗眼を驚かす許りにて、来賓は孰れも帝国劇場の名に負かずとて称賛せざるものなかりしとぞ


竜門雑誌 第二七三号・第六四―六五頁 明治四四年二月 ○帝国劇場の発表会(DK470094k-0003)
第47巻 p.379-380 ページ画像

竜門雑誌  第二七三号・第六四―六五頁 明治四四年二月
○帝国劇場の発表会 帝国劇場にては、二月十五日正午各新聞雑誌記者を階上大食堂に招き、青淵先生が一場の挨拶を為し、且つ俳優を紹介せる後左の事項を発表したり
△開場式は三月 一、二の両日午後四時より挙行し、朝野の紳士淑女約二千名を招待し、式辞に次で三番叟を演じ、次で立食の饗応、夫より山崎紫紅氏作「頼朝」一幕、松唐松葉氏作喜劇「最愛の妻」一幕、女優の舞踏を演ず
△初興行は三月四日 より開場し、出し物は「頼朝」三幕、中幕「饅頭娘」大切「羽衣」にて主なる登場俳優左の如し
 中村雁次郎・尾上梅幸・市川高麗蔵・沢村宗十郎・沢村宗之助・尾上松助
 - 第47巻 p.380 -ページ画像 
 女優 初瀬浪子・河村菊枝・田中勝代・中村滋子・村田かく子・藤間房子・佐藤はま子・佐藤ちゑ子・白井寿美代・森律子・鈴木徳子
△第一回興行の観覧料 は特等五円、一等二円五十銭、二等一円五十銭、三等八十銭、四等四十銭にて、特等席は一、二階の左右両側に十三室あり、一室に三人乃至五人を容れ一室づゝ貸切とし、一等は一、二階の前部、二等は一、二階の後部にして、何れも腰掛坐居両用の新式椅子を置く、三等は三階全部、四等は四階全部にして、坐居と腰掛と両用なり、興行時間は午後六時より十一時迄なり
△次興行は四月開場 の予定にて、新派俳優出勤し、一番目は未定なれど、大切は開場式に演ぜる「最愛の妻」を上場する筈
 河合武雄・木村操・埼東埕策・藤沢浅次郎・高田実・村田正雄・藤井六輔・福島清・伊井蓉峰
△特等、一、二等の切符 は五日前より売出し、当分は劇場正面玄関札売場にて発売し、追て発売の便法を設くる筈
○栄一日記ニハ二月十五日及ビ二十一日ノ記事ヲ欠ク。


渋沢栄一 日記 明治四四年(DK470094k-0004)
第47巻 p.380 ページ画像

渋沢栄一 日記  明治四四年         (渋沢子爵家所蔵)
二月十九日 晴 寒
○上略 帝国劇場会社ニ抵リ、開場前ノ披露会ヲ開ク、岡部・大浦・林・末松ノ諸氏来会ス、午飧中一場ノ挨拶ヲ述ヘ、食後劇場ラ一覧ス、二時過散会○下略


(帝国劇場株式会社)第九回報告書 明治四四年上半期 刊(DK470094k-0005)
第47巻 p.380 ページ画像

(帝国劇場株式会社)第九回報告書  明治四四年上半期 刊
 ○第九回報告書
    第二 劇場建築工事ノ落成
劇場ノ開業期ハ陽春三月ヲ逸スベカラザルヲ以テ、前期末ニ於テ概ネ落成ニ近ヅキ居リシ本劇場建築工事ハ、一層ノ督励ヲ加ヘ、内外部ノ工事殊ニ内部装飾工事ノ如キ、昼夜兼行ニ従事セシメタリ、頃日天候ノ都合誠ニ宜シク快晴続キナリシヲ以テ、幸ニ総テ予期ノ進捗ヲ告ゲタルニ由リ、二月十日ヲ第一回トシ、同十五日、十九日、廿一日ノ四回ニ分チ、広ク関係人士ヲ案内シ、建築場ノ一覧ヲ請ヒタルニ、異口同音ニ壮麗ト美観トハ予想以上ナリトノ讚辞ヲ受クルヲ得タリ


帝劇十年史 杉浦善三著 第一四―二〇頁 大正九年四月刊(DK470094k-0006)
第47巻 p.380-382 ページ画像

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