デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

6章 学術及ビ其他ノ文化事業
5節 新聞・雑誌・通信・放送
1款 新聞・雑誌 10. 日本魂社
■綱文

第48巻 p.236-237(DK480064k) ページ画像

大正5年4月(1916年)

是月、後藤武夫、雑誌社「日本魂社」ヲ設立ス。

栄一ソノ賛助員トナル。


■資料

諸会発起趣意書(四) 【(印刷物) (表紙) 大正五年四月三日「日本魂社」設立 大正五年六月一日雑誌「日本魂」創刊】(DK480064k-0001)
第48巻 p.236-237 ページ画像

諸会発起趣意書(四)         (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
(表紙)
    大正五年四月三日「日本魂社」設立
    大正五年六月一日雑誌「日本魂」創刊
     日本魂社並雑誌「日本魂」趣旨及規則
              東京市京橋区桜橋南側
                  日本魂社
                   社長 後藤武夫
    日本魂社設立趣旨書
 過去数十年間に於ける我邦文物の進歩は、中外の等しく驚異する所である。就中物質方面の発達は特に著しく、之を維新前に比すれば真に隔世の感があるのである。されど精神文明の方面に在りては、前者即ち物質文明の発達に伴はず、功利の説益々進んで、質実剛健の美風は地を払ひ、自由平等、権利義務の思想徒らに長じて儀礼謙譲、奉公
 - 第48巻 p.237 -ページ画像 
犠牲の信念は、日に銷磨するの有様である。見よ宗教家の堕落、教育家の腐敗、内閣員の悖信、代議士の汚行等、愈々出て愈々怪なるを、然も社会は冷然として何等之を咎むるなく、其の多くは看て以て尋常茶飯事と為して居るのである。道義の頽廃、社会制裁力の欠乏、斯の如くにして我が国民の特性は、徒らに物質文明の流毒に侵蝕せられ、邦家の前途岌々乎として危いかなである。
 然らば如何にして此の頽廃を翻すべきか、他なし、日本民族の特性にして日本道徳の中核たる「日本魂」=日本国民の全部が当然確有す可き日本建国の理想=公明・正義・平和の大精神=忠孝義勇の心=武士道的精神=宇宙道=世界道=人間道=を砥礪琢磨し、以て之を拡充するに在るのみである。政治・経済・教育・宗教等の総てを挙げて、之を幾千年来伝承せる日本国民精神の中核たる「日本魂」に融合帰一せしめ、之を骨髄とし、之を柱礎とし、以て精神文明の向上と、物質文明の発達とを対立併進せしめ、以て益々皇威の振起発揚に努むることは、現代日本の最大急務であると確信するのである。是れ我等が微力自ら揣らず、玆に日本魂社を創設して、雑誌「日本魂」を発行し、皇祖皇宗肇国の大理想と、列聖の大御心とを奉体し、外は進転極まりなき世界の大勢に順応し、内は国民の指南車たらんとする所以である
 敢て大方諸賢の援助により、涓埃の微衷を致すを得ば独り我等の光栄のみならず、真に国家の慶事である。
  大正五年四月三日 神武天皇祭
                   日本魂社
                       代表者 後藤武夫
   ○「日本魂社規則」「社友申込書」及ビ「日本魂社の沿革概要」略ス。
    日本魂社賛助員(其一部)
            (いろは順)
○上略
子爵 渋沢栄一
○下略