デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

8章 軍事関係諸事業
2節 軍事関係諸団体
2款 財団法人帝国在郷軍人会
■綱文

第48巻 p.620-622(DK480170k) ページ画像

昭和5年10月(1930年)

是月栄一、当会名誉会員ニ推薦セラル。


■資料

要用書類往復(五) 【謹啓 愈々御健勝に渡らせられ候段邦家の為め慶賀の至に奉存候、陳者本会は逐年順調に進展を来し本年は創立満二十年を迎ふるの好況に向ひ候…】(DK480170k-0001)
第48巻 p.621 ページ画像

要用書類往復(五)            (渋沢子爵家所蔵)
謹啓
愈々御健勝に渡らせられ候段邦家の為め慶賀の至に奉存候、陳者本会は逐年順調に進展を来し本年は創立満二十年を迎ふるの好況に向ひ候是偏に閣下の格別なる御助力に由るものにして深く奉感謝候、就ては此際特に御功労多き閣下を本会名誉会員に御推薦致し度、幸に御承諾を得ば本会の光栄不過之と存候、乍略儀書状を以て尊意相伺出候ニ付右御了承の上何分の御返事奉願上候 敬具
  十月六日○昭和五年
              帝国在郷軍人会
                会長 一戸兵衛
    子爵 渋沢栄一閣下
           侍史


要用書類往復(五) 【(控) 承諾書】(DK480170k-0002)
第48巻 p.621 ページ画像

要用書類往復(五)            (渋沢子爵家所蔵)
(控)
    承諾書
貴会名誉会員ニ御推薦被下候趣了承正ニ拝諾致候、此段御請申上候也
  昭和五年十月十日
                     渋沢栄一
    帝国在郷軍人会長 一戸兵衛様



〔参考〕帝国軍人後援会書類(DK480170k-0003)
第48巻 p.621-622 ページ画像

帝国軍人後援会書類            (渋沢子爵家所蔵)
(印刷物)
    帝国在郷軍人会概要(大正十五年四月)
      目的
帝国在郷軍人会は 皇室の至貴至高なる寵眷を蒙り、一再ならす 勅語を拝し 皇族を総裁に奉戴し、壱万四千有余の団体を以て組織され約三百万の会員一致協力 聖旨を奉体して軍人精神を鍛錬し軍事能力を増進するを本旨とし、延て社会の公益を図り、風教を振作し、恒に国家の干城たり国民の中堅たるの実を挙くるを以てその目的とす
      創立
明治四十三年時の陸軍大臣たりし子爵寺内正毅主として本会創立の任に当り、同年十月 明治天皇の 勅裁を仰ぎ、伏見宮貞愛親王を総裁に戴き、十一月三日天長節の佳辰を卜して発会式を挙げたり、当時発表されたる創立趣意書は、本会成立の由来を明にするに足るを以て左に録す
      帝国在郷軍人会設立ニ関スル趣意書
 必任義務兵役ノ法実施以来在郷軍人ヲ主脳トスル尚武団体漸ク其ノ数ヲ加ヘ、当時各市町村殆ドソノ設立ヲ見ザルモノナキ盛況ヲ呈スルニ至リタリ。而シテ此等ノ団体ハ主トシテ在郷軍人ノ品位ヲ高メ国民ノ軍事思想ヲ啓発スルニ努メ、以テ過去戦役ニ於テ貢献セル所尠カラズ。然リト雖其ノ設立及経営ハ従来全ク各郷箇々ノモノニ属
 - 第48巻 p.622 -ページ画像 
シ、其ノ目的及行動ニ関シ連繋統一、以テ之ヲ指導シ之ヲ振作スルノ機関ナシ、加之将来軍ノ編成ハ在郷軍人ノ精鋭ヲ必要トスルコト愈々切実ナルヲ以テ、復タ之ヲ現時ノ状態ニ放任スルヲ許サザルニ至レリ、依テ各市区町村ニ於ケル在郷軍人ノ既設団体ヲ糾合シ、其ノ目的ヲ定一ニシ其ノ行動ヲ整斉ニシ、尚未ダ其ノ設備ヲ見ザル地方ニ於テハ其ノ創立ヲ奨励シ、以テ在郷軍人ヲシテ地方良民ノ模範タラシムルト同時ニ、益々軍人精神ノ鍛錬ト軍事智識ノ増進トヲ図リ、併セテ会員相互扶助慰藉ノ方法ヲ講究セシメムトス、是レ帝国在郷軍人会ヲ設立スル所以ナリ
  明治四十三年八月一日
本会は当初陸軍軍人のみを会員としたるも、大正三年十月陸海軍協力提携することゝなり、本会の組織大要整ふに至れり
○下略