デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

9章 其他ノ公共事業
4節 史蹟保存
6款 小塚原回向院烈士遺蹟保存会
■綱文

第49巻 p.338-340(DK490119k) ページ画像

大正8年6月12日(1919年)

是日当会、築地精養軒ニ於テ、寄付金募集ノタメ朝野ノ名士招待会ヲ開ク。栄一出席シテ感想談ヲナス。


■資料

竜門雑誌 第三七〇号・第七六頁 大正八年三月 ○烈士遺蹟法要(DK490119k-0001)
第49巻 p.339 ページ画像

竜門雑誌 第三七〇号・第七六頁 大正八年三月
○烈士遺蹟法要 小塚原回向院烈士遺蹟保存会にては三月三日午後南千住町回向院に於て法会を執行せる由にて、委員長青淵先生以下理事一同参拝の予定なりしが、青淵先生は病気の為参拝せられざりき。


渋沢栄一 日記 大正八年(DK490119k-0002)
第49巻 p.339 ページ画像

渋沢栄一日記 大正八年        (渋沢子爵家所蔵)
六月十一日 曇又雨 冷
○上略午飧後小塚原烈士墳墓ノ実地ヲ踏査ス、菊池晋二・岩崎・中原氏等来会ス、回向院ニ小憩シ種々ノ書類又ハ設計書類ヲ一覧ス、午後五時事務所ニ帰リ○下略
六月十二日 雨 冷気
○上略午後五時築地精養軒ニ抵リ小塚原烈士墳墓保存ノ事ニ付、多数ノ同士ヲ会同シテ一場ノ意見ヲ述ブ、金子堅太郎・田尻稲次郎・大倉喜八郎氏等ノ人々来会ス、夜十時散会○下略


青淵先生関係事業調 雨夜譚会編 昭和三年六月廿八日(DK490119k-0003)
第49巻 p.339 ページ画像

青淵先生関係事業調 雨夜譚会編 昭和三年六月廿八日
                   (渋沢子爵家所蔵)
    小塚原回向院烈士遺蹟保存会
○上略
一、沿革 回向院住職 水野了石氏談
     ○中略
     ハ、大正八年六月十二日寄附金を仰ぐため、築地精養軒に朝野の名士を招待し青淵先生・金子堅太郎子感想談を述べらる(竜門雑誌第三七四号五二頁参照)
○下略


竜門雑誌 第三七四号・第五二頁 大正八年七月 ○小塚原回向院烈士遺蹟保存会(DK490119k-0004)
第49巻 p.339-340 ページ画像

竜門雑誌 第三七四号・第五二頁 大正八年七月
○小塚原回向院烈士遺蹟保存会 安政以来、維新当時迄の殉難烈士の死屍を葬れる南千住小塚原回向院は、従来荒廃に委せ、僅かに碑石を存するのみにて、烈士生前の功績と死後の感化を思へば、真に感慨無量なるものあり、依りて此勤王の志士の愛国的精神を永遠に伝ふべく、小塚原回向院烈士遺蹟保存会なるもの青淵先生・板垣伯・金子子・菊池晋二諸氏等の手に依りて創立され、此等
 △烈士の英魂を慰藉し其事蹟を顕彰すべく、先づ現在の墓地を整理し寺院を改築し、忠魂堂の建設並に記念碑を建立し、乃至烈士の伝記を編纂し其遺物を蒐集陳列すべく、今回大方の寄附を仰ぐため去六月十二日夜築地精養軒に朝野の名士を招待し、青淵先生・金子子は当時に関する事実及び感想談を試みられたり。尚ほ当夜は同会にて蒐集せる徳川幕府刑事図譜、山田浅右衛門が五百余人の罪人を斬りたる刀
 △小塚原刑場図 川口厳孝氏の義士氏名録、烈士の遺墨、遺蹟の目標等を陳列しあり、参会者は何れも烈士の末路を追懐せざるは無かりしと云ふ。軈て菊池理事長の挨拶あり、岩崎英重氏は烈士の墳墓
 - 第49巻 p.340 -ページ画像 
の荒廃に関して述べ、次に青淵先生は烈士の人々が残酷なる処刑を受けたる当時を偲ぶと感慨無量である、然るに斯る勤王志士の墳墓の寺の粗末なる事甚だしく、一方泉岳寺には
 △香煙の絶えぬ に反し、同じく忠君愛国の志士を埋めた小塚原の一向に顧みられぬのを遺憾とし、其修築保存の急なるを思ひ、且つ自分が昨日実地を見聞して其儘打捨て置けぬ観念を一層深くせられたる趣を述べられ、次に田尻市長は之が賛成の意を表し、金子堅太郎子は忠君愛国の精神を涵養する点より、浅ましくも火放・盗賊と共に斬罪となれる烈士の遺蹟を永久に伝ふる為には現在の如く荒廃に委ぬべきに非ず、大いに霊地として保存するは
 △当面の急務 なる旨力説し、夫れより食堂を開き散会したる由なるが、当夜主なる出席者は左の諸氏なりきと。
 △文部大臣代理藤岡継平△小牧昌業△大倉男△原六郎△村上専精△桑田知明△小池国三△池辺義象△木下謙次郎△須田利信△山中立木△室田義文△前田侯代理△大谷竹次郎△向山庄太郎其他八十余名


青淵先生職任年表(未定稿) 昭和六年十二月調 竜門社編 竜門雑誌第五一九号別刷・第二〇頁 昭和六年一二月刊(DK490119k-0005)
第49巻 p.340 ページ画像

青淵先生職任年表(未定稿)昭和六年十二月調 竜門社編
             竜門雑誌第五一九号別刷・第二〇頁昭和六年一二月刊
    大正年代
 年 月
七 一二 ―小塚原回向院烈士遺跡保存会発起人・創立委員長―大八六、―〃保存会長―昭和六、一一。