デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

明治44年7月19日（1911年）

是日栄一、当所評議員会ニ出席ス。尚、其後モ屡屡評議員会ニ出席ス。

渋沢栄一　日記　明治四四年　　　　　　（渋沢子爵家所蔵）
三月十五日　晴　寒
○上略　十二時半銀行倶楽部ニ抵リテ午飧ス、後、東京興信所ノ事ヲ談ス
○下略
　　　○中略。
七月十九日　晴　暑
○上略　午前十一時半銀行倶楽部ニ抵リ午飧ス、後、東京興信所ノ評議員会ニ出席シテ、其営業景況ヲ聞合ハス○下略
　　　○中略。
十一月十五日　曇　寒
○上略　十二時銀行倶楽部ニ抵リテ午飧シ、畢テ東京興信所評議員会ヲ開キ、要件ヲ議決ス○下略
　　　○中略。
十二月十三日　曇　寒
○上略　十二時半銀行倶楽部ニ於テ午飧シ、後、興信所評議員会ヲ開キ、要件ヲ議決ス○下略

（東京興信所）　評議員会書類　第四　　（株式会社東京興信所所蔵）
明治四十四年七月十九日　　　　　　　　　森下岩楠(印)
　　　　評議員栄一　(印)(印)
○中略
一福島市ニ本所ノ特派員ヲ設置スル事
　　従来福島地方ハ、仙台特派員ヲシテ取調ニ従事セシメタルモ、其区域ノ広キガ為メ往々手廻リ兼ヌルヲ以テ、今回新ニ福島ニ特派員ヲ置キ、取調区域ヲ分割スル筈
○下略

（東京興信所）　評議員会書類　第四　　（株式会社東京興信所所蔵）
明治四十四年十一月十五日　　　　　　　　森下岩楠(印)
　　　　評議員栄一
○中略
 - 第51巻 p.194 -ページ画像 
一東京興信所上海出張所報答規則ハ、別紙之通リ制定致度事
○下略
　　　○別紙略ス。

（東京興信所）　評議員会書類　第四　　（株式会社東京興信所所蔵）
明治四十四年十二月十三日　　　　　　　　森下岩楠(印)
　　　　評議員栄一　(印)
一上海ニ出張所設置之件
　　　附　同出張所報答規則（別紙ニアリ）之件
○下略
　　　○別紙略ス。

（東京興信所）　評議員会書類　第四　　（株式会社東京興信所所蔵）
　　東京興信所第十六回報告書
明治四十四年中ニ於ケル東京興信所ノ業務並ニ会計ノ概要ヲ報告スル事左ノ如シ
　　　　○業務成績ノ大要
○中略
　　　　○発起会員総会ノ件
明治四十四年二月二日午後五時ヨリ、日本橋区坂本町東京銀行集会所ニ於テ、当所第十五回発起会員総会ヲ開ク、当日出席者二十余名ニシテ、評議員会長渋沢男爵欠席ニ付、池田謙三氏代テ会長席ニ着キ、所長森下岩楠氏ヨリ明治四十三年度ノ事務及会計報告ヲナシ之カ承認ヲ求メ、原案可決ノ后、規約第十五条（当所業務継続年限ニ関スル項）削除ノ件ヲ附議シ、森下所長提出ノ理由ヲ述ヘ異議ナク満場ノ承認ヲ得、引続キ評議員ノ改選ヲ行ヒタルニ、第一銀行・第百銀行・三井銀行・三菱銀行部・横浜正金銀行ノ五行重任ニ決シ、夫レヨリ席ヲ銀行倶楽部ニ移シテ晩餐ヲ喫シ、八時散会セリ
　　　　○評議員会ノ件
明治四十四年一月、当年ノ第一回評議員会ヲ開キ、其後二・四・八・九ノ四ケ月ハ都合ニ依リ休会シ、其他ハ毎月開会シテ時々ノ要件ヲ議シタリ、其中ニテ重要ナル事項ハ福島出張所ノ新設、清国上海ニ出張所開設ノ準備等ナリトス