デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

3章 商工業
15節 倉庫
1款 渋沢倉庫株式会社
■綱文

第53巻 p.522-525(DK530097k) ページ画像

昭和3年1月1日(1928年)

是日栄一、飛鳥山邸ニ於テ、当会社社員一同ヨリ年頭ノ祝賀ヲ受ク。


■資料

渋沢栄一 日記 昭和三年(DK530097k-0001)
第53巻 p.522-523 ページ画像

渋沢栄一 日記  昭和三年        (渋沢子爵家所蔵)
一月一日 快晴 風ナクシテ寒カラス
午前八時起床、直ニ洗面シテ入浴セス、衣服ヲ整頓シテ兼子ト共ニ屠
 - 第53巻 p.523 -ページ画像 
蘇ノ祝盃ヲ揚ク、次テ、事務所員一同及倉庫部其他ノ関係諸員相会シテ、年始ノ祝賀アリ○下略
  ○中略。
一月十日 曇又雨 気候温暖
○上略 倉庫会社員林弥一郎氏来訪、客年来各地巡回視察ノ塡末ヲ談話ス
○下略


(増田明六)日誌 昭和三年(DK530097k-0002)
第53巻 p.523-525 ページ画像

(増田明六)日誌  昭和三年       (増田正純氏所蔵)
一月十日 火 晴                 出勤
○上略
早朝飛鳥山邸ニ子爵拝訪した、不相変御元気之御様子を拝し恐悦之至である、昨冬来未済の各種事項ニ付き御話をした○中略
林弥一郎君去五日洋行より帰朝の由にて、子爵来訪ニ会し同席ニて同君の洋行談を聴いた
○下略
一月十一日 水 晴                出勤
○上略
午後一時第一銀行で渋沢倉庫会社重役会が開かれた、昨年下半季損益計算書並利益金処分案を可決した
○下略
  ○中略。
一月廿日 金 晴                 出勤
午後一時より野口監査役と共ニ渋沢倉庫会社の半季決算の監査を為す各支店の資産負債は総て其店の提出する決算表ニ依る事として、夫等を総括したる元帳の備付無きを以て、次期よりハ之を本店ニ決算表と共ニ一旦振替を為し、本店は之を帳簿ニ記入し、総会終了後資産負債ニ属する分丈け各店へ付け戻す事ニしたる方適当なるべきニ付、常務等ニ協議する様検査部長笠原厚吉氏ニ注意して置いた
○下略
  ○中略。
一月廿五日 水 晴                出勤
○上略
午後四時渋沢倉庫定時総会ニ出席した、凡て原案を可決した、右終了後重役会を開き、職員賞与金及各昇給の件を決し、即時取締役会長より夫々辞令を交付した
  ○中略。
一月廿八日 土 雨                出勤
○上略
後六時渋沢倉庫会社新年宴会ニ招かれて、小石川区偕楽園へ行つた、林弥一郎氏の帰朝歓迎会も兼ねたので、渋沢同社取締役会長の挨拶の後、林氏の欧米各国ニ於ける倉庫事業視察の報告談があつた、事務処よりハ小生の外渡辺・白石・井田・鈴木・中野の諸氏も招かれた
  ○中略。
二月十五日 水 晴                出勤
 - 第53巻 p.524 -ページ画像 
午後一時第一銀行ニ於て開かれた渋沢倉庫会社の重役会ニ出席した
○下略
  ○中略。
四月一日 日 晴
○上略
午後五時星茶寮《(ケ丘脱カ)》ニ於ける林弥一郎氏歓迎、金井滋直氏送別の会ニ出席した、同会は明石照男・渋沢敬三両氏の催で、小生等は陪賓として招待を受けた訳である
帰宅の際は渋沢秀雄氏の自動車に渡辺得男君と共ニ同乗した
○下略
  ○中略。
四月十八日 水 晴                出勤
○上略
午後一時半渋沢倉庫会社の重役会ニ出席した
○下略
  ○中略。
五月十六日 水 晴                出勤
後一時渋沢倉庫会社重役会(第一銀行)ニ出席した、特記する程の議事は無かつた
○下略
  ○中略。
六月廿七日 水 降雨               出勤
○上略
午後一時第一銀行ニ於ける渋沢倉庫会社臨時重役会に出席した、議案は利倉取締役辞任に同意し、其退職慰労金贈与の件、其後任として林弥一郎氏を、又新ニ笠原厚吉氏を監査役に推薦する事に付き種々意見を交換した
○下略
  ○中略。
七月十一日 水 晴                出勤
○上略
午後一時渋沢倉庫会社重役会に出席した、議案は本年上季決算の承認と共に、株主総会ニ報告する計算書・利益金処分案、並ニ利倉取締役辞任承認ニ関する件等であつた
○下略
  ○中略。
七月廿四日 火 晴                出勤
○上略
午後三時野口弘毅氏と共ニ渋沢倉庫会社会計監査を為し、午後五時半終了した、但野口氏は午後一時半より着手されたので三時には殆ど半はを終了したのである
  ○中略。
七月廿六日 木 晴                出勤
○上略
 - 第53巻 p.525 -ページ画像 
午後四時渋沢倉庫会社総会ニ出席した、総て原案可決
引続き重役会を開催して、今度辞任したる取締役利倉久吉氏の慰労金を協議して、其在職 《(原本欠字)》年慰労金参万弐千五百円と、外に本年八月より起算し養老年金壱千円宛支給する事を決定した
前後の書き方となつたが、右の総会で前取締役利倉久吉君の補欠ニ営業部長林弥一郎君を、又監査役を一名増員して検査部長笠原厚吉君を選任し、両氏とも之を受任した
○下略
  ○中略。
九月十九日 水 雨                出勤
○上略
午後一時渋沢倉庫会社重役会に出席した、総て原案可決となつた
○下略


竜門雑誌 第五三〇号・第一二八頁昭和七年一一月 青淵先生の仏国行と人の運命 林弥一郎(DK530097k-0003)
第53巻 p.525 ページ画像

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