デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

6章 対外事業
2節 支那・満洲
6款 日華実業協会
■綱文

第55巻 p.478-481(DK550093k) ページ画像

昭和2年6月28日(1927年)

是日及ビ七月五日、九日ノ三回ニ亘リ、当協会ニ於テハ、要務ノタメ帰国中ノ中華民国駐箚公使芳沢謙吉等ヲ、東京銀行倶楽部及ビ築地新喜楽ニ招キテ、懇談会ヲ開キ、時局ニ関シ意見ノ交換ヲナス。栄一、ソレゾレ出席ス。

尚、七月二日栄一、当協会事務所ニ於テ開カレタル幹事会ニモ出席シ、漢口民団及ビ漢口日本商業会議所ヲ代表シテ上京中ノ後藤富賀美・近藤宗治ヨリ、現地ノ近況ヲ聴取ス。


■資料

日華実業協会往復(二)(DK550093k-0001)
第55巻 p.478-479 ページ画像

日華実業協会往復(二)        (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
 - 第55巻 p.479 -ページ画像 
拝啓
益御清適之段奉欣賀候、陳者外務省会議に出席の芳沢公使並に矢田・吉田・高尾各総領事及び出淵次官・木村局長外、先般長江方面に出張の谷・村井・三浦各書記官招待晩餐会、来る二十八日后六時赤坂山王下中川に於て、支那懇話会と連合にて相催し候に就ては、御繰合せ御出席被成下度
尚右晩餐会会《(衍)》と別に、同日后四時より銀行倶楽部に於て、公使外各総領事に御出席を乞ひ、幹事会に於て懇談会相催し度、目下打合中に有之、何れ確定次第更に御通知可申上、御含置願候
右御通知旁得貴意候 敬具
  昭和二年六月二十日              日華実業協会


日華実業協会往復(二)(DK550093k-0002)
第55巻 p.479 ページ画像

日華実業協会往復(二)          (渋沢子爵家所蔵)
拝啓
    芳沢公使外入京中の在支各総領事との懇談会の件
先般御報告申上置候通り、明廿八日后四時より催しの丸の内銀行倶楽部に於ける芳沢公使並に在支各総領事との懇談会に、何卒御繰合せ御出席被成下度、御案内申上候 敬具
  昭和二年六月二十七日
                     日華実業協会
    渋沢子爵殿


集会日時通知表 昭和二年(DK550093k-0003)
第55巻 p.479 ページ画像

集会日時通知表  昭和二年       (渋沢子爵家所蔵)
六月廿八日 火 午后四時 日華実業協会ノ件(銀行クラブ)右終テ吉沢公使晩餐会《(芳沢)》(赤坂中川)


日華実業協会第七回報告書 第一〇―一一頁 昭和二年一二月刊(DK550093k-0004)
第55巻 p.479 ページ画像

日華実業協会第七回報告書  第一〇―一二頁 昭和二年一二月刊
    会務報告
      第七回重要会務報告(昭和元年一月以降《(二)》)
○上略
  一、東方会議出席関係官トノ懇談
一般対支政策ニ関シ六月二十七日ヨリ外務省ニ於テ東方会議開催セラレタルニ由リ、右会議ニ出席ノ在支公使外総領事ト、時局ニ関スル懇談会ヲ前後三回ニ亘リ開催シ、腹蔵ナキ意見ノ交換ヲ為シタリ
○下略


日華実業協会第七回報告書 第二五―二六頁 昭和二年一二月刊(DK550093k-0005)
第55巻 p.479-480 ページ画像

日華実業協会第七回報告書  第二五―二六頁 昭和二年一二月刊
    役員会並ニ諸会合記録 (大正十四年十二月以降《(五)》)
○上略
懇談会 六月二十八日午後四時ヨリ、銀行倶楽部ニ於テ開催、渋沢会長・児玉副会長、安川・白岩・奥村・河野・鈴木・森・天宅・角田・倉知・荻野幹事出席、東方会議ニ出席ノ為メ帰朝中ノ芳沢公使、矢田高尾・吉田各総領事ト共ニ、支那時局ニ関シ意見交換ヲ為シ、七時散会セリ
 - 第55巻 p.480 -ページ画像 
晩餐会 六月二十八日午後六時ヨリ、支那懇話会ト聯合ニテ、芳沢公使、矢田・高尾・吉田各総領事並ニ外務省関係各官ヲ招待、赤坂中川ニ晩餐会ヲ開催ス
 此日漢口在留邦人代表者入京
○下略


日華実業協会往復(二)(DK550093k-0006)
第55巻 p.480 ページ画像

日華実業協会往復(二)          (渋沢子爵家所蔵)
拝啓
    幹事会の件
先般御報告申置候漢口民団及商業会議所代表者後藤富賀美氏(日清汽船会社漢口支店長)及近藤宗治氏(泰安紡績会社常務取締役)両氏本日上京被致候に就ては、両氏より陳情之趣聴取旁来る七月二日(土)正午、当事務所に於て幹事会相開き度、御繰合せ御出席願候 敬具
  昭和二年六月三十日
                     日華実業協会
    渋沢子爵殿


日華実業協会往復(二)(DK550093k-0007)
第55巻 p.480 ページ画像

日華実業協会往復(二)          (渋沢子爵家所蔵)
拝啓
    五日午前十一時銀行倶楽部に於ける懇談会の件
先般取極め候通り、芳沢公使外各総領事との懇談会継続、明五日午前十一時より、銀行倶楽部に於て相催し候間、御繰合せ御出席被成下度為念御案内に及び候 敬具
  昭和二年七月四日
                     日華実業協会
    渋沢子爵殿


日華実業協会往復(二)(DK550093k-0008)
第55巻 p.480 ページ画像

日華実業協会往復(二)          (渋沢子爵家所蔵)
拝啓
    芳沢公使外各総領事との懇談会の件
来る九日(土曜日)午後四時より、築地新喜楽に於て、芳沢公使外矢田・高尾各総領事との懇談継続会相開き、終而晩餐会相催し度、御多用中乍ら御繰合せ御参会願上候 敬具
  昭和二年七月六日
                      日華実業協会
        殿
 追白 昨五日会合の申合せに依り、本日公使外総領事に別紙○次掲意見書差出置候間、御覧置願候


日華実業協会往復(二)(DK550093k-0009)
第55巻 p.480-481 ページ画像

日華実業協会往復(二)          (渋沢子爵家所蔵)
(謄写版)
          (別筆)
          七月六日芳沢公使及ビ矢田・高尾各総領事に対し、銀行倶楽部ノ懇談会ニ於て協会側出席者より申述へたる意見の
 - 第55巻 p.481 -ページ画像 
骨子として手交せるもの
          (別筆)
          本意見書ハ公表せさることに打合はせたるに付秘書として取扱可申候事
                         (朱印)
                          親展
長江方面の現状は辛ふして小康を得たる観あるも、此際速に現銀集中条例、土豪劣紳条例等を撤廃せしめ、又総工会の横暴を徹底的に禁遏して、従前の状況に復せしむるに非れば、商工業の復活は事実不可能なり、況んや南北各地に頻発する不当課税、二分五厘及付加税の違法徴収等条約違反に対し、有効なる対抗策を執るにあらされば、我通商貿易は結極壊滅に陥るの外なきは自明の理なり
此の解決をなすには、利害関係の重要密接なる日英間に隔意なき協調を遂け、以て支那に対し根本的に其体度《(態)》を改めしむるの途を講するの外なきかと思考す、而して両国提携の下に、必要ならば実力に由りて之を強制するの覚悟を有すること勿論なりと思ふ
近時支那各地に発現しつゝある日貨排斥に対しては、臨機応急の措置を執るべきは勿論なれども、此際吾等は何処迄も大局上より前記の根本方針に依り善処せられん事を希望して已まさるものである
                        以上


集会日時通知表 昭和二年(DK550093k-0010)
第55巻 p.481 ページ画像

集会日時通知表  昭和二年        (渋沢子爵家所蔵)
七月二日 土 正午    日華実業協会幹事会(同会)
七月五日 火 午前十一時 日華実業協会幹事会(銀行クラブ)
七月九日 土 午后 四時 日華実業協会幹事会(新喜楽)


日華実業協会第七回報告書 第二六―二七頁 昭和二年一二月刊(DK550093k-0011)
第55巻 p.481 ページ画像

日華実業協会第七回報告書  第二六―二七頁 昭和二年一二月刊
    役員会並ニ諸会合記録(大正十四年十二月以降《(五)》)
○上略
幹事会 七月二日正午、事務所ニ開会。渋沢会長・児玉副会長外各幹事出席、漢口民団及漢口日本商業会議所ヲ代表シ上京中ノ後藤富賀美氏及近藤宗治氏ヨリ、同地方ノ近況並ニ之ニ対スル陳情ヲ聴取シ各自意見交換ノ後、三時散会ス
懇談会 七月五日午前十一時ヨリ、第二次懇談会ヲ銀行倶楽部ニ於テ開会。芳沢公使外各総領事、渋沢会長・児玉副会長外各幹事出席、先般来ノ支那時局ニ関スル懇談ヲ継続シ、三時散会セリ
懇談会 七月九日午後四時ヨリ、第三次懇談会ヲ築地新喜楽ニ於テ開催。芳沢公使外各総領事、渋沢会長・児玉副会長外各幹事出席、先般以来ノ懇談ヲ更ニ引キ続ケ、各自意見交換ノ後晩餐ヲ共ニシ、後九時散会セリ
 漢口在留邦人代表者宝妻寿作氏及阿部善三郎氏陳情ノ為メ入京、七月十二日来会サル
○下略