デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

7章 経済団体及ビ民間諸会
2節 其他ノ経済団体及ビ民間諸会
3款 東北振興会
■綱文

第56巻 p.191-194(DK560055k) ページ画像

大正4年10月20日(1915年)

是日、大日本蚕糸会館ニ於テ、当会協議会開カレ、栄一出席ス。


■資料

渋沢栄一 日記 大正四年(DK560055k-0001)
第56巻 p.191 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正四年     (渋沢子爵家所蔵)
十月二十日 曇
○上略 午後二時蚕糸協会ニ抵リ、東北振興会ノ為メ佐藤昌介氏ノ講演会ニ出席シ、佐藤氏講演後一場ノ挨拶ヲ述ブ ○下略


集会日時通知表 大正四年(DK560055k-0002)
第56巻 p.191 ページ画像

集会日時通知表  大正四年        (渋沢子爵家所蔵)
十月二十日 水 午後一時 佐藤昌介氏講演(大日本蚕糸会)


竜門雑誌 第三三〇号・第八三頁 大正四年一一月 ○東北振興会協議会(DK560055k-0003)
第56巻 p.191-192 ページ画像

竜門雑誌  第三三〇号・第八三頁 大正四年一一月
 - 第56巻 p.192 -ページ画像 
○東北振興会協議会 東北振興会にては十月二十日午後二時より大日本蚕糸会楼上に於て協議会を開きたり、委員長青淵先生代理として委員益田孝氏開会の趣意を述べ、次に東北大学農科学長農学博士佐藤昌介氏・東京帝国大学法学農学博士新渡戸稲造氏の講話ありたる後、委員長青淵先生の挨拶あり、且つ東北振興の具体案は委員に於て適当の成案を作成する事を決定して散会せる由、当日の出席者は左の如し
 青淵先生・松方侯・平田子・清浦子・後藤男・吉川男・高橋男・原敬・河野農相・町田参政官・菅原大蔵次官・佐藤博士・新渡戸博士(以上来賓)今井五介・原六郎・早川千吉郎・大橋新太郎・大谷嘉兵衛・尾沢琢郎・川崎八郎右衛門・神田鐳蔵・団琢磨・左右田喜一郎・村井吉兵衛・安田善三郎・益田孝・藤原銀次郎・志村源太郎・日比谷平左衛門



〔参考〕東北振興史 浅野源吾編 上巻・第二一六―二一九頁 昭和一三年八月刊(DK560055k-0004)
第56巻 p.192-193 ページ画像

東北振興史 浅野源吾編  上巻・第二一六―二一九頁 昭和一三年八月刊
 ○第三章 東北振興の基礎調査
    東北振興の基礎的調査
 渋沢男を其の会頭と為し、男爵益田孝・男爵大倉喜八郎・志村源太郎・加藤正義・大橋新太郎・村井吉兵衛・根津嘉一郎・吉池慶正の諸氏を事務執行委員と為し、爾来着々事業の実行を進めたり。而して東北振興会の第一に着手したる事業は、東北振興に就ての基礎的調査なり。今玆に当時即ち大正四年十月同会より公表せられたる東北振興に就ての各種の調査書を列挙すれば左の如し
  東北振興会調査報告総論 甲部第一号
        目次
    総論、人口と労力、土地と気候、資本金融
  同農業         甲部第二号
        目次
    農業、農業と戸数、農業用地、耕地整理、肥料、牛馬の利用農産
  同工業         甲部第三号
        目次
    工業、工業の現状、工業品
  同蚕糸業        甲部第四号
        目次
    蚕糸業、蚕糸業の大勢、養蚕業、桑園蚕種掃立等、産繭、製糸業、蚕糸類、蚕糸
  同畜産業        甲部第五号
        目次
    畜産業、畜産業の大勢、産馬、産牛、養豚、緬羊及山羊、屠畜、家禽
  同林業         甲部第六号
        目次
    林業、林業の現状、林野所有状態、森林開墾、森林伐採、製材業、林産、植林、公有財産林
 - 第56巻 p.193 -ページ画像 
  同水産業        甲部第七号
        目次
    漁業、漁業戸数、漁船、養殖、遠洋漁業、水産物加工、製塩漁獲物、水産免許漁業、水産関係組合
  同鉱業         甲部第八号
        目次
    鉱業の大勢、鉱山の概況、鉱業の出願、鉱区、鉱山就業者、鉱産
  同通運         甲部第九号
        目次
    鉄道、軌道、道路、河川、港湾、貨物輸出入交通状況
  同結論         甲部第十号
        目次
    土地分配の均衡、地価の修正、農業経営の改良、蚕糸業の奨励、畜産の奨励、林業の奨励、工業の促進、鉱業の発達、産業組合の奨励、通運機関の完成、金融機関の改善、拓殖機関の必要
  同           乙部第一号
    東北地方の農事一般
      農事試験場陸羽支部長   中川庄司氏述
  同           乙部第二号
    東北地方の農業
      東京帝国大学農科大学長
      農商務省農事試験場長   古在由直氏述
      農学博士
  同           乙部第三号
    東北に於ける蚕糸業
      上田蚕糸専門学校長    針塚長太郎氏述
    温暖季節に於ける東北地方の気候一般
      上田蚕糸専門学校教授   築地宣雄氏述
  同           乙部第四号
    東北振興策に就て
      北海道大学校長
                   佐藤昌介氏述
      農学博士



〔参考〕東北振興会調査報告 甲部第四号蚕糸業 吉池慶正編 序文・第一―二頁 大正四年一二月刊(DK560055k-0005)
第56巻 p.193-194 ページ画像

東北振興会調査報告 甲部第四号蚕糸業 吉池慶正編  序文・第一―二頁 大正四年一二月刊
余や東北に生まれ、東北地方の不振を嘆ずること玆に年あり、然るに曩日余が敬慕する渋沢男爵・益田孝両先生より東北振興会の為に東北地方の調査を為すべく委嘱せらる、余や浅学菲才敢て当らざるを以て固辞せしと雖も、両先生よりの懇篤なる諭言と、余が東北人たるの立場よりして、之を固辞するの礼に非らざるを信じ、大日本蚕糸会頭の許可を得て、余が鞅掌する大日本蚕糸会々務の傍、之に従ふことゝなせり、而して爾来宮下辰雄氏の熱心なる助力を得て、東北地方産業方面に於ける各般の調査を行ふ、然れども材料不備、殊に急速を貴びし
 - 第56巻 p.194 -ページ画像 
を以て、粗漏杜撰の責は免れざる所なり、今調査の結了せし方面より順次剞劂に附して参考に供し、敢て大方の指摘を待て訂正する所あらんとす、幸に示教を吝むなからんことを、終に臨み資料を供給せられたる官庁及各位に対して深く謝意を表す
  大正四年十二月
                      吉池慶正