デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2022.3.15

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

2部 実業・経済

7章 経済団体及ビ民間諸会
2節 其他ノ経済団体及ビ民間諸会
3款 東北振興会
■綱文

第56巻 p.243-244(DK560060k) ページ画像

大正8年1月21日(1919年)

是日、渋沢事務所ニ於テ、当会委員会開カレ、栄一出席ス。

三月五日ヨリ十六日間、日本橋三越呉服店ニ於テ、当会主催第二回東北名産品陳列会開催セラル。其前日、当会、総理大臣原敬・農商務大臣山本達雄及ビ早川千吉郎・団琢磨等朝野ノ名士ヲ同会場ニ招待ス。栄一、病気ノタメ出席セズ。


■資料

渋沢栄一 日記 大正八年(DK560060k-0001)
第56巻 p.243 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正八年     (渋沢子爵家所蔵)
一月二十一日 晴 寒
○上略 正午事務所ニ抵リ、東北振興会委員会ヲ開キ、開墾会社設立ノ事ヲ談ス ○下略
   ○中略。
二月五日 快晴 厳寒
○上略 午飧後吉池慶正氏来リ、東北振興会ノ事ヲ談ス ○下略


集会日時通知表 大正八年(DK560060k-0002)
第56巻 p.243 ページ画像

集会日時通知表  大正八年        (渋沢子爵家所蔵)
一月廿一日 火 正午 東北振興会委員会(兜町)


竜門雑誌 第三七〇号・第七五頁 大正八年三月 ○東北名産品陳列会(DK560060k-0003)
第56巻 p.243-244 ページ画像

竜門雑誌  第三七〇号・第七五頁 大正八年三月
○東北名産品陳列会 東北六県の文明を促進するを主眼とせる東北振興会にては、一月二十一日正午兜町青淵先生事務所に於て、大倉男爵志村源太郎・村井吉兵衛・根津嘉一郎・吉池慶正氏等会合の上委員会を催したるが、三月五日より二十日迄三越呉服店に於て織物・漆器・鉄器・玩具品・細工物等約千点を陳列して第二回東北名産品陳列会を開きたり。右に就き前四日午後原首相を始め、山本農相・犬塚同次官野田山形・川島福島両県知事、道家農務・商工両局長、早川千吉郎・団琢磨・村井貞之助・志村源太郎諸氏其他朝野の名士参会して先づ陳列場を一覧せる後、晩餐会を催したるが、此日青淵先生は病気の為め出席せられざりしより、大倉男爵代りて主人役となり、東北振興策に関して種々意見の交換を行ひたる由なり。因に同会は大体に於て最初
 - 第56巻 p.244 -ページ画像 
の陳列会と大差なきも、其産物の或る物、例へば青森の木通蔓細工、秋田の八丈織、岩手の竹細工、山形の米疏の如き、其全体の調子は大に郷土臭味を離れ来れるが如しと称せらる。


集会日時通知表 大正八年(DK560060k-0004)
第56巻 p.244 ページ画像

集会日時通知表  大正八年        (渋沢子爵家所蔵)
三月四日 火 午後三時 東北振興会ノ件(三越呉服店)
            御病気ノ為断リ《(朱書)》