デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2018.12.20

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

3部 身辺

4章 同族会・同族会社
2節 渋沢同族株式会社
■綱文

第57巻 p.385-393(DK570176k) ページ画像

大正4年4月1日(1915年)

是日、当会社設立セラレ、栄一嫡孫敬三社長トナル。爾後昭和六年ニ至ルマデ、渋沢事務所又ハ飛鳥山邸ニ開カレタル、当会社株主総会及ビ重役会ニ、栄一、屡々出席ス。


■資料

渋沢栄一 日記 大正四年(DK570176k-0001)
第57巻 p.385 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正四年      (渋沢子爵家所蔵)
三月廿七日 曇
午前七時起床例ニよりて入浴シテ朝飧ヲ食ス、矢野由次郎氏来リ、同族株式設立ニ関スル趣旨ヲ説明ス ○下略
   ○中略。
三月卅一日 曇
○上略 午後四時兜町事務所ニ抵リテ同族会ヲ開ク、同族会社設立ニ付関係ノ要務数件ヲ議決ス、七時過夜飧シ、後又開会シテ諸書類計算表ノ類ヲ点検ス、畢テ夜十時過散会ス、本年一月以来懸案トシタル同族会社設立ノ事此ニ於テ全然完済ス、夜十一時帰宿ス


竜門雑誌 第三二三号・第五一頁 大正四年四月 ○渋沢同族株式会社の設立(DK570176k-0002)
第57巻 p.385-386 ページ画像

竜門雑誌  第三二三号・第五一頁 大正四年四月
○渋沢同族株式会社の設立 今回青淵先生の嫡孫たる渋沢敬三君を始め渋沢家同族の諸君に依りて標題の会社設立せられ、四月一日を以て其登記を経たるが、其要目は
 一、資本金 三百三十万円
 一、目的  動産不動産及び有価証券の取得、所有、利用又は売渡各種の企業に対する資金の供給
 一、本店  東京市日本橋区兜町二番地
右の如くなるも、敢て渋沢家に於て新に営利会社を起されたるに非ず其趣旨は全く先生が多年我邦商工業の発達に資するの期念に基き其一族の資産を運用され来りし方針を永遠に持続せんため、其基礎の鞏固を図りて会社組織に改められし次第なりといふ、尚本件に関し先生より親族及別懇の人々に対して発送せられたる披露の書状は左の如し
 拝啓 春暄之候益御清適奉賀候、陳は今般嫡孫渋沢敬三及ひ同族穂積陳重・阪谷芳郎・渋沢武之助・渋沢正雄・明石照男・渋沢秀雄等をして渋沢同族株式会社を設立為致候に付ては、向後何分の御同情御眷顧被成下度拝願仕候、右は老生微力なから従来国家に必要なる商工業の発達に資するの期念を以て、些少の財産を其方面に運用致し来り候多年の方針を、会社組織として永遠に継続せしめ候微意に外ならさる次第に御座候、而して会社の経営は
              社長    渋沢敬三
              専務取締役 八十島親徳
              取締役   明石照男
 - 第57巻 p.386 -ページ画像 
              監査役   阪谷芳郎
              相談役   尾高幸五郎
              主事    増田明六
 此際前書の役割を以て担当致し候都合に御座候、右御披露旁可得貴意如此御座候 敬具
  大正四年四月一日            渋沢栄一
右組織変更に就て本社に於ては親しく青淵先生の意見を承りしかども其の原稿は未だ青淵先生に於て検閲を了せざるを以て、検閲相済み次第本誌に掲載すべし


竜門雑誌 第三二五号・第二一―二三頁 大正四年六月 ○渋沢同族株式会社組織に就て 青淵先生(DK570176k-0003)
第57巻 p.386-387 ページ画像

竜門雑誌  第三二五号・第二一―二三頁 大正四年六月
    ○渋沢同族株式会社組織に就て    青淵先生
 本篇は編者が親しく青淵先生に就きて同族株式会社組織の趣旨を承り、其の速記を呈して先生の校閲を経たるものなり。
 今般私の一家の経営上の都合によりて渋沢同族株式会社を作ると云ふことは、私の平素の持論とは少しく矛盾するやうに見えるのを甚だ遺憾に思ふのである。私は明治六年に官を辞した時の決心と云ふものは、既に実業家となつたに付ては向後成るべく身を終ふる迄同じ仕事を経営し終ふせたいと斯う祈念して居つたので、爾来四十二年の歳月は先づ其目的を立て通した積りであります。
 更に其前に遡つてお話をすると、明治初年即ち仏蘭西から帰朝した時の自身の覚悟は維新の朝廷に出て官職に就くことを好まなかつた。如何となれば文久三年に家を出て京都に行く時には、兎に角政治家として所謂国を治め天下を平にすると云ふやうな支那風の思想に充されて居つた。然るに事、志と違うて、一橋家に奉公することになつたのは家を出る時の目的とは全く違却したのである。併し其当時は政治家たる観念は減退したのでなくて、此君を奉じて天下に雄飛せしめ、己れも亦国家に貢献したいと云ふ意思であつた。
 然るに慶応二年の夏慶喜公が将軍家の御相続を為さると云ふ場合に於て、私は深く其不可を論じて諫言を申上げたけれども、遂に容れられずして、間もなく私は海外に旅行することになつた。其時に私は内心窃に徳川幕府の将来は最早や知るべきのみと観念して居つた。是故に海外に在りて幕府が政権を返上した、鳥羽伏見の戦争より新将軍は俄然東帰せられたと云ふことを聞くに及んでも、他人に在つては驚愕すべき事であつたらうけれども、私に於てはかねて覚悟の前で、平易に言へば左もあるべしと思うた。併し其時心中に一種の覚悟を為して一旦君主と仰いだ慶喜公に対しては何処までも臣節を尽さねばならぬと深く思惟したのである、但し日本国民は皆帝室の臣民であると云ふことは素より能く理解して居る積りであるけれども、扨て人の感情と云ふものは妙なもので、何だか不安心の心持がして、朝廷に職を奉じる抔と云ふやうな心は微塵も持つて居らなんだ。
 明治二年に至りて事情已むことを得ずして職を新政府に奉ずることになつたのも自分の本意でなかつたからして、機会あらば辞職したいと思ふて居る中に、遂に明治六年に職を辞すやうになつたのは、却て
 - 第57巻 p.387 -ページ画像 
其本に戻るやうな気がしたのであつた。
 爾来此実業界を以て終身の地と定め、又此実業に依つて聊か自己の本分を国家に尽さうと思うた。但し一身の名誉一家の富抔といふことは、当初より私は顧念しては居なかつたが、唯此合本法に依つて国家の経済、日本の実業の発達を図りたい、一般の富を増したい、同時に商工業者の位地を高めて欧米人と同じ有様にまで進めたいと、是れは私の唯一の目的にして、又終生の業としたのであつた。世間では目的の為めには手段を択まぬと云ふ人もあるけれども、私はさうでないと思ふた。勿論其目的は善良でなければならぬが、之を行ふ手段も亦た正当でなければならぬ。如何に善良なる目的と雖も不合理の手段を以て行ふたならば、却て其目的を傷ける。又縦令へ如何に手段が正当であつても、目的其者が誤つて居れば矢張り完全なる成功はせぬものである。故に苟も事を成すには、其目的も手段も与に善良正当でなければならぬと云ふことを始終一の信仰として居るのであります。私は既に合本組織を主張して、其会社に従事する以上は、自己一身は所謂出来得る限りの能力を以て正当なる勤務を為し、以て受くる報酬によりて一家を支持し、其以外の利益を図ると云ふことは寧ろ手段を誤るものと確信し、又一旦其職務を定めては、成るべく変更せざらむことを約せしを以て、明治六年第一国立銀行に職を執つて以来、之を我終身の場処と定め、棺を蓋ふるまで勤続したいと覚悟して居つた。爾後世運の進歩に伴ふて各種の事業に関係せしは、国家経済の発展を謀るに於て已むを得ざる事なるも、一として自身一己の業務を営むと云ふことは絶対なかりしなり。然るに今般渋沢同族株式会社を組織すると云ふことは、同族中の合本に依つて特に自己の営利でもするかの如く世間の人々から観察を受けることを恐れるけれども、事実は全くさうでないので、家族が沢山ある為めに、其家族の生活を成べく公平に且安全にする為めには、僅少ながら私の一家の財産を共同に保持して、成べく丈け相協和して生計を営むやうにしたいと云ふのが趣旨であつた但し夫れは唯一の申合せのみに止めずして、寧ろ此際其財産の管理法を会社組織にした方が、将来に於て保持の方法に便宜であらうと云ふ事からして、遂に之を会社とすることに相談を極めたに過ぎぬのであります。此事は従来極く私を知つて呉れる友人でも、もしも誤られてはならぬと思うて、特に手紙を以て懇意な向きには斯う云ふ訳で已むを得ず会社組織にしたと書送してあるから、私を知つて呉れる人々には充分理解せらるゝことゝ思ふが、念の為め玆に一言を述べて事実を説明して置くのである。
実は此会社を作ると云ふことは、私の棺を蓋ふた後と思つたけれども同族等の説では寧ろ生前に極めて置いた方が却て後日同族中の物議を生ずる等の事がなからうと云ふので、遂に之を今日に発表した訳であります。


中外商業新報 第一〇三九八号 大正四年四月二日 ○渋沢同族会社設立 資本三百三十万(DK570176k-0004)
第57巻 p.387-388 ページ画像

中外商業新報  第一〇三九八号 大正四年四月二日
    ○渋沢同族会社設立
      資本三百三十万
 - 第57巻 p.388 -ページ画像 
今回渋沢男の嫡孫たる渋沢敬三氏を始め其同族穂積陳重男爵・阪谷芳郎・渋沢武之助・同正雄・明石照男・渋沢秀雄等の諸氏株主となり、資本金三百三十万円を以て渋沢同族株式会社を日本橋区兜町二番地に設立し、已に其登記を経たるが、右は動産・不動産及び有価証券の取得・所有・利用又は売渡と、各種の企業に対する資金の供給とを目的とするものなるも、事実は新に営利会社を起したりといふに非ず、従来渋沢男が多年我邦商工業の発達に資する希望にて其一族の資産を運用され来りし方針を永遠に持続せんため、其基礎の鞏固を図りて株式組織に改めしに止まるものにして、役員は左の如くなりと ○下略


集会日時通知表 大正四年(DK570176k-0005)
第57巻 p.388 ページ画像

集会日時通知表  大正四年        (渋沢子爵家所蔵)
三月卅一日  水 午後五時  渋沢同族株式会社創立総会(兜町)
   ○中略。
七月廿八日  水 午後五時  同族会社定時総会(兜町)
   ○中略。
九月廿一日  火 午後二時  同族会社重役会(兜町)


集会日時通知表 大正六年(DK570176k-0006)
第57巻 p.388 ページ画像

集会日時通知表  大正六年        (渋沢子爵家所蔵)
七月廿一日  土 正午    同族会社重役会(兜町)


集会日時通知表 大正七年(DK570176k-0007)
第57巻 p.388 ページ画像

集会日時通知表  大正七年        (渋沢子爵家所蔵)
一月廿九日  火 午後四時  渋沢同族会社株主総会(飛鳥山)


集会日時通知表 大正八年(DK570176k-0008)
第57巻 p.388 ページ画像

集会日時通知表  大正八年        (渋沢子爵家所蔵)
七月廿三日  水 正午    同族会社重役会(兜町)
   ○中略。
九月廿三日  火 午後六時  同族会社重役会(兜町)
   ○中略。
九月三十日  火 午後六時  同族会社重役会(兜町)
   ○中略。
十月廿一日  火 正午    同族会社重役会(兜町本社)
   ○中略。
十一月廿一日 金 正午    同族会社重役会(兜町本社)


渋沢栄一 日記 大正九年(DK570176k-0009)
第57巻 p.388 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正九年       (渋沢子爵家所蔵)
二月二十日 半晴 寒
○上略 夜ニ入リテ正雄東京ヨリ来リテ ○中略 同族会社ノ事ニ付テ種々ノ提案アリ、夜十二時過就寝 ○下略


集会日時通知表 大正九年(DK570176k-0010)
第57巻 p.388-389 ページ画像

集会日時通知表  大正九年        (渋沢子爵家所蔵)
一月廿七日  火 正午    同族会社重役会(兜町)
   ○中略。
二月廿三日  月 正午    御同族会重役会(兜町)
   ○中略。
 - 第57巻 p.389 -ページ画像 
三月十五日  月 午後三時  同族会社重役会(兜町)
   ○中略。
三月廿五日  木 正午    同族会社重役会(本社)
   ○中略。
五月二日   日 午後四時  同族会社重役会(兜町)
   ○中略。
五月廿四日  月 午後三半時 同族会社重役会(兜町)
   ○中略。
六月廿三日  水 午後三半時 同族会社重役会(本社)
   ○中略。
七月廿一日  水 午後四時  同族会重役会(兜町本社)
   ○中略。
七月廿八日  水 午後五時  同族会社第十一回定時総会(本社)
   ○中略。
十月廿一日  木 午後四時  同族会社重役会(本社)
   ○中略。
十一月二十日 土 午後四時  同族会社重役会(本社)
   ○中略。
十二月二十日 月 午後四時  同族会社重役会(兜町)


集会日時通知表 大正一〇年(DK570176k-0011)
第57巻 p.389 ページ画像

集会日時通知表  大正一〇年      (渋沢子爵家所蔵)
一月廿一日  金 午後四時  御同族会重役会(兜町)
   ○中略。
二月廿一日  月 午後四時  同族会社重役会(本社)
   ○中略。
三月廿三日  水 午後四時  同族会社重役会(兜町)
   ○中略。
七月廿二日  金 午後四時  同族会社重役会(本社)
   ○中略。
八月二十日  土 午前九半時 同族会社重役会(本社)


集会日時通知表 大正一一年(DK570176k-0012)
第57巻 p.389 ページ画像

集会日時通知表  大正一一年       (渋沢子爵家所蔵)
一月二十日  金 午後五時  同族会社重役会(本社)
   ○中略。
一月卅一日  火 午後四時半 渋沢同族会社総会(本社)
   ○中略。
五月廿二日  月 午後四半時 同族会社重役会(本社)
   ○中略。
十二月廿一日 木 午後四時  同族会社重役会(本社)


渋沢栄一 日記 大正一二年(DK570176k-0013)
第57巻 p.389 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正一二年       (渋沢子爵家所蔵)
一月二十八日 曇 寒
○上略 午後四時兜町事務所ニ抵リ ○中略 六時同族会ヲ開キ、同族会社ノ諸計算書ヲ承認シ○下略


集会日時通知表 大正一二年(DK570176k-0014)
第57巻 p.389-390 ページ画像

集会日時通知表  大正一二年       (渋沢子爵家所蔵)
 - 第57巻 p.390 -ページ画像 
一月廿八日  日 午後四時  同族会社総会(兜町)
   ○中略。
七月廿五日  水 午後四時  同族会社総会(飛鳥山)


(増田明六) 日誌 大正一三年(DK570176k-0015)
第57巻 p.390 ページ画像

(増田明六) 日誌  大正一三年    (増田正純氏所蔵)
一月十九日 土 晴
午前九時出勤、第一銀行ニ明石氏を尋ね、同族会社利益金処分案ニ付き協議す
午後四時事務処に於て重役会開催、来廿七日総会提出議案ニ付き協議す、凡て原案の通決定す ○下略
   ○中略。
一月廿七日 日 晴
○上略 午後五時於同邸 ○飛鳥山邸同族会社株主総会開催す、明石取締役議長と為り、増田取締役営業報告及各計算書を朗読し ○下略


集会日時通知表 大正一三年(DK570176k-0016)
第57巻 p.390 ページ画像

集会日時通知表  大正一三年      (渋沢子爵家所蔵)
一月廿七日  日 午後四時  同族会社定時総会(飛鳥山邸)
   ○中略。
七月廿六日  土 午後四時  渋沢同族会社定時総会(同社)


渋沢栄一 日記 大正一四年(DK570176k-0017)
第57巻 p.390 ページ画像

渋沢栄一 日記  大正一四年      (渋沢子爵家所蔵)
一月三十一日 雲晴 厳寒
○上略 午後五時頃ヨリ同族会社株主総会ヲ初トシ ○下略


集会日時通知表 大正一四年(DK570176k-0018)
第57巻 p.390 ページ画像

集会日時通知表  大正一四年      (渋沢子爵家所蔵)
一月卅一日  土 午後四時  渋沢同族会社総会(飛鳥山邸)
   ○中略。
十二月十一日 金 午後二時  同族会社臨時重役会(カブト町事務所)
   ○中略。
十二月廿八日 月 午後三時半 同族会社臨時重役会(飛鳥山邸)


(増田明六) 日誌 大正一五年(DK570176k-0019)
第57巻 p.390-391 ページ画像

(増田明六) 日誌  大正一五年    (増田正純氏所蔵)
二十八日 ○一月 木 晴             出勤
○上略 午後四時飛鳥山邸ニ於ける同族会社株主総会ニ出席、議案の説明ニ従事し、尚会社の財産状態及将来の方針ニ就き意見を陳ぶ ○下略
   ○中略。
七月廿一日 水 晴                出勤
○上略 後四同族会社重役会ニ出席、同会社上半季決算書類、即来廿六日の株主総会ニ提出すべき書類ニ付き協議、凡て原案を可決す ○下略
   ○中略。
七月廿六日 月 晴                出勤
午後四時同族会社本年上半季株主総会に出席し、同季決算及現在資産の状態ニ就き報告す、凡て原案を承認可決、次て資本金増加並定款変
 - 第57巻 p.391 -ページ画像 
更の件を附議したるに、之又原案の通決定したり
 利益金処分案ハ
   配当金   一割二分
   特別配当金   五分 合計六割七分
   臨時配当金   五割
 資本金ハ現在五百万円の処、更ニ金五百万円を増加す、定款の変更ハ此増資決議の結果ニ依る○下略
   ○中略。
八月三十日 月 晴                出勤
○上略
午後四時半同族会社重役会ニ参列
〃 五時半同族会社臨時株主総会ニ列席 ○下略


集会日時通知表 大正一五年(DK570176k-0020)
第57巻 p.391 ページ画像

集会日時通知表  大正一五年      (渋沢子爵家所蔵)
一月廿八日 木 午後四時  同族会社定時総会(飛鳥山邸)


渋沢栄一 日記 昭和二年(DK570176k-0021)
第57巻 p.391 ページ画像

渋沢栄一 日記  昭和二年       (渋沢子爵家所蔵)
一月二十八日 晴 寒気昨ト同シ
○上略 午後ヨリ同族会議ヲ開催ス、同族会社ノ半季決算ヨリ、同族会ノ各種重要議事ヲ決定 ○下略


(増田明六) 日誌 昭和二年(DK570176k-0022)
第57巻 p.391-392 ページ画像

(増田明六) 日誌  昭和二年     (増田正純氏所蔵)
一月廿八日 金 晴                出勤
○上略 同族会社総会に出席
午後四時飛鳥山邸にて開催せられた、渋沢社長より昨年下半季事業報告を為し、財産目録・貸借対照表・損益計算書の承認及利益金処分案の決議を求め、阪谷監査役より監査の結果を報告し、又小生より財産の状態に付き大要を報告し、総て原案を可決せられた ○下略
   ○中略。
三月三十一日 木 晴               出席
○上略 午後五時より丸の内渋沢事務処て二月分同族会と共ニ同族会社臨時株主総会が開かれた、孰れも原案を可決終了 ○下略
   ○中略。
五月廿一日 土 晴                出勤
○上略 午後四時同族会社重役会、今日ハ格別の議案無く、従て種々の雑談も起つて、竜門社の会を関西ニ於て開会してハ如何との意見と、会員を特別と普通と区別するハ穏かならす、寧ろ維持員と一般会員との二種としてハ如何、又会費を地方と東京とに区別しては如何との説が出たが、孰れも其場ニ於ける思付き意見で格別考慮したのでは無いのであつて、其場合ハセニ勝手の熱を吐くには少々閉口する ○下略
   ○中略。
六月廿一日  火  晴              出勤
午後四時同族会社重役会ニ出席
此日穂積重遠男の相続税ニ関する件、渋沢子爵の市税納付ニ関する件
 - 第57巻 p.392 -ページ画像 
を報告した ○下略
   ○中略。
七月廿八日 木 晴                出勤
午後四時渋沢同族会社総会、渋沢社長議長席ニ就き事業・財産目録・貸借対照表・損益計算書を朗読し、阪谷監査役監査の結果正確なるを認むる旨報告ありて、増田より資産運用の状況、財産目録の説明及損益計算書各項の説明及次期予算書を説明して承認を得、以て利益金処分案を原案の通可決 ○下略
   ○中略。
十一月廿一日 月 曇               出勤
○上略 午後四時同族会社重役会ニ出席した ○下略
   ○中略。
十二月廿一日 水 晴               出勤
○上略 午後四時渋沢事務処ニ於ける同族会社重役会ニ出席した、議事終了後明年元旦ニ於ける子爵の年賀受を飛鳥山邸ニ於て為さるゝ事と決した、渋沢事務処ハ借家たるが為め、一月一日以降三日迄同建物全部が閉鎖さるゝのである ○下略


集会日時通知表 昭和二年(DK570176k-0023)
第57巻 p.392 ページ画像

集会日時通知表  昭和二年       (渋沢子爵家所蔵)
一月廿八日 金 午後四時  同族会社定時総会(飛鳥山邸)
  ○中略。
七月廿八日 木 午後四時  同族会社定時株主総会(事務所)


(増田明六) 日誌 昭和三年(DK570176k-0024)
第57巻 p.392-393 ページ画像

(増田明六) 日誌  昭和三年     (増田正純氏所蔵)
一月三十日 月 曇              飛鳥山邸
今日は同族会社総会の外ニ同族会が開会せらるゝので大多忙であるのに、朝来々客絶間無く大ニ閉口した、午後からは面会を謝絶して議案の作成ニ熱中して漸く完成した
午後四時飛鳥山邸ニ於て同族会社株主総会が開催せらるゝ筈であるのが、株主の出席遅々として漸く五時半になつた開会《(て)》された、総て原案を承認又ハ可決された ○下略
   ○中略。
二月四日 土 晴                 出勤
○上略 午後渋沢武之助氏来訪ニて、渋沢同族会社の将来の投資方針ニ関する意見ありしが、事渋沢家目下の方針を変更するニ至る重大の問題なるニ付き、篤と考案すべきも、其内重役相会し比公式《(非)》ニ懇談する事ニすべしと答ヘ置きた
   ○中略。
二月廿一日 火 晴                出勤
○上略 午後四時同族会社重役会ニ出席した、前月分諸計算書の外新会社株式引受の件、職員昇給の件、所有株式売却等の件を協議した ○下略
   ○中略。
三月廿二日 木 晴                出勤
○上略 午後四時より同族会社重役会ニ出席した、凡て原案可決とあつて
 - 第57巻 p.393 -ページ画像 
次ニ渋沢子爵より東京実業家有志の子爵米寿祝賀会開催に対し種々の談話があつた ○下略
   ○中略。
七月廿一日 土 雨                出勤
○上略 午後二時事務処ニ於て同族会社重役会が開催された、本年上半決算書類其他の議案孰れも原案の通可決された ○下略
   ○中略。
七月廿八日 土 晴                出勤
今日は同族会社の総会ニ引き続き同族会が開会せらるゝので、朝来其準備ニ側目を振る暇すら無い、午後四時の開会が五時半になつて、社長の決算報告書朗読に続いて小生より説明を為し、又質問に応して凡て原案可決となつた ○中略
本日の総会並同族会には子爵出席せられ、種々質問を試ミられたのは難有事であつた
   ○中略。
八月三十日 木 雨                出勤
午後四時より同族会社重役会
同五時より同族会議
が開かるゝので、来訪者を謝絶して終日其議案作成に力を尽した
予定の如く同会が引続き開会された、凡て原案を可決されて、晩餐会に移つた、晩餐会には渋沢篤二氏も出席せられた ○下略


集会日時通知表 昭和三年(DK570176k-0025)
第57巻 p.393 ページ画像

集会日時通知表  昭和三年        (渋沢子爵家所蔵)
一月三十日 月 午後四時  同族会社第二十六回総会(飛鳥山邸)
   ○中略。
七月廿八日 土 午後四時  同族会社定時株主総会(事務所)


集会日時通知表 昭和四年(DK570176k-0026)
第57巻 p.393 ページ画像

集会日時通知表  昭和四年        (渋沢子爵家所蔵)
一月三十日 水 午後四時  同族会社定時株主総会(飛鳥山邸)
   ○中略。
七月八日  月 午后四時  同族会社臨時重役会議(事務所)
   ○中略。
七月廿九日 月 午後四時  同族会社定時総会(事務所)


集会日時通知表 昭和五年(DK570176k-0027)
第57巻 p.393 ページ画像

集会日時通知表  昭和五年        (渋沢子爵家所蔵)
七月三十日 水 午後四時  同族会社定期株主総会(事務所)


集会日時通知表 昭和六年(DK570176k-0028)
第57巻 p.393 ページ画像

集会日時通知表  昭和六年        (渋沢子爵家所蔵)
一月卅一日 土 午後四時  同族会社定時株主総会(飛鳥山邸)
   ○中略。
三月卅一日 火 午後四時  同族臨時株主総会(事務所)
   ○中略。
七月廿九日 木 午後四半時 同族会社定時株主総会(事務所)
               御出席ナシ