デジタル版『渋沢栄一伝記資料』

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公開日: 2016.11.11 / 最終更新日: 2020.3.6

3編 社会公共事業尽瘁並ニ実業界後援時代

1部 社会公共事業

6章 学術及ビ其他ノ文化事業
1節 学術
7款 帰一協会
■綱文

第46巻 p.666-668(DK460168k) ページ画像

大正11年9月8日(1922年)

是日当協会、一ツ橋如水会館ニ於テ、臨時会ヲ開キ、アメリカ基督教青年会主事ジー・エス・エデイヲ招待シ、社会宗教問題ニ関シテ意見ヲ交換ス。栄一出席シテ意見ヲ述ブ。


■資料

集会日時通知表 大正一一年(DK460168k-0001)
第46巻 p.667 ページ画像

集会日時通知表  大正一一年       (渋沢子爵家所蔵)
九月八日 金 午後五時半 帰一協会エデイ博士招待会(如水会館)


(帰一協会)協会記事四(DK460168k-0002)
第46巻 p.667 ページ画像

(帰一協会)協会記事四          (竹園賢了氏所蔵)
    九月臨時会
 アームストロング氏   姉崎正治氏
 今岡信一良氏      岩野直英氏
 内ケ崎作三郎氏     阪谷芳郎氏
 斎藤七五郎氏      渋沢栄一氏
 添田寿一氏       時枝誠之氏
 中島半次郎氏      野口日主氏
 花房太郎氏       福岡秀猪氏
 増田明六氏       宮岡恒次郎氏
 山口宏沢氏       綱島佳吉氏
右ノ外来賓
 シヤーウード・エデイ氏 井深梶之助氏
 ウード氏        斎藤惣一氏
 フエルプス氏      ブリユエル・エデイ氏
 小畑久五郎氏
右二十五氏の会員及来賓の出席を得て九月八日○大正一一年午後五時半より神田一つ橋如水会に臨時会を開き、米国基督教青年会主事ジー・エス・エデイ博士の講演を聴き、宗教社会問題に関して会員との間に意見を交換せり、当日の集会及講演の概況左の如し
 先づ阪谷男立つてエデイ氏を紹介し、エデイ氏之に代つて直ちに講演を初む、先づ氏が過去廿二年間印度・支那・朝鮮・フイリツピン・ロシヤ等の青年間に働き、戦後米国の青年間に働いて来たが、近時各国共青年の間に道徳的衰頽の徴あるを慨き、次で氏の宗教信仰に及び各国各時代の宗教が一見異れる如く見ゆるも、そは根本に於て暗通せる本質を認むを得べしとし、氏が神を信ずる所以は人間生活に於て実在の何等かの部分に接触す、科学者も美術家も実在の真理、並に美に接し、善の実行に於て実在の善に暗通することを認め、人間の知力を信じ良心を認むるは、宇宙其者に根底を有するが故で、人生の説明は宇宙其者に絶大なる心の存在(神)を予想することによつてのみ可能なりとせり、名前や信条は問ふ所でない、唯宇宙に遍満する一大事実を捕ふるに在りと、今日世界の問題となれる国と国との争ひ、人種の争、階級の争は宗教の力によつて争を鎮め、世界を平和に導くべきである、神を信じ人類を愛する宗教の実行によりてのみ、これらの問題は解決されると結べり
 講演中途にして食堂を開き、食後更に講演が続けられ、九時過終れり、講演後姉崎博士・添田博士・内ケ崎氏・渋沢氏等各自の意見を述べ、遠来の講師の意見に対し応酬する処あり、十時前開散せり



〔参考〕(増田明六)日誌 大正一一年(DK460168k-0003)
第46巻 p.667-668 ページ画像

(増田明六)日誌  大正一一年         (増田正純氏所蔵)
 - 第46巻 p.668 -ページ画像 
十月廿五日 水 曇
○上略
午後五時半如水会館にて帰一協会の例会があつた、不日渡米の加藤咄堂氏の送別会と先般米欧より帰朝した井上雅二氏の歓迎会とを兼ねた会であつた、井上氏の平和条約後の欧州の形勢と云ふ題の下に演説があつた○下略
  ○右例会ニハ栄一関西旅行中ニツキ欠席。