デジタル版「実験論語処世談」(17) / 渋沢栄一

5. 退官建白書の全文

たいかんけんぱくしょのぜんぶん

(17)-5

 江幡梧楼氏は、その時に何でも大蔵省より一時太政官に移つて任用せられてあつたやうに記憶するが、後年第一高等学校兼東京高等師範学校の教授に任ぜられ、東洋史で有名になり、文学博士で歿くなつた那珂通世氏は、江幡氏が那珂通高と姓名を改められてからの養子である。序であるから、江幡梧楼氏に起草を依嘱して井上侯と私との二人より、退官に際して上つた建白書の全文を左に掲げて置く事に致す。

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退官, 建白書, 全文
デジタル版「実験論語処世談」(17) / 渋沢栄一
底本:『渋沢栄一伝記資料』別巻第7(渋沢青淵記念財団竜門社, 1969.05)p.103-108
底本の記事タイトル:二二三 竜門雑誌 第三四一号 大正五年一〇月 : 実験論語処世談(一七) / 青淵先生
底本の親本:『竜門雑誌』第341号(竜門社, 1916.10)
初出誌:『実業之世界』第13巻第17,18号(実業之世界社, 1916.08.15,09.01)