デジタル版
「実験論語処世談」
解説
凡例
TOP
実験論語を読む
小見出し索引
人名から
地名から
論語章句一覧
デジタル版「実験論語処世談」を読む
デジタル版「実験論語処世談」(1)
論語に親むに至れる因縁
何故論語を選める耶
論語を実践躬行す
論語主義は明治六年より
維新前の商工業者
孔子教は宗教なりや
論語に九ケ所の「天」
孔子は如何なる人か
其志や察するに余りあり
渋沢にも孔子の志あり
円満なる孔夫子
「学而」第一の冒頭
世間に知られざるを憂へず
デジタル版「実験論語処世談」(2)
青年子弟の感果して如何
今の賢者の処世振り
論語の教訓躬行の径路
京都に出でゝ思想一変す
平岡円四郎に招かる
遂に一橋慶喜の家臣
慶喜公の将軍職に反対す
男爵豪族政治を夢む
静岡に商法会所を起す
大隈伯の八百万の神論
孝弟と三省との功徳
礼と和とは如何
デジタル版「実験論語処世談」(3)
学者に対する刺戟
今日に行はれぬ教訓
仁とは何ぞや
商工業に於ける仁の道
巧言令色と直言との利害
三省と記憶力の増進
行て余力あらば文を学べ
家庭円満の本は無邪気
七十歳にして漸く不惑
二十四歳にして立ちしに非ず
天命を知らぬも一貫の精神
民部公子の為に二万円
勝海舟とは同腹に非ず
勝伯の小僧扱ひ
函館投軍を勧めらる
デジタル版「実験論語処世談」(4)
頼山陽の文に感動させらる
貞女の心事と私の心事
大久保利通に嫌はる
大久保卿に反抗す
大久保卿怫然色をなす
薩人の暴戻を憤る
孝は子に強ふべからず
私の父の孝道論
私の子に対する考へ
デジタル版「実験論語処世談」(5)
客に接する二様の見地
虚偽欺瞞の接客法
私は門戸開放主義
人物観察法
私の人物観察鑑別法
孔夫子の人物観察法
祖先崇拝は温故知新
大蔵省改正掛の事業
租税現金納入制度の発案
器ならざりし大久保利通
幕政廃止の意なかりし大西郷
大西郷は賢愚に超越せり
文雅な木戸公と器に近き勝伯
デジタル版「実験論語処世談」(6)
人を見るに細心なれよ
意外の失策を為る人
理論と実験との併行
知らざるを知らずとせよ
大西郷は偽らぬ人
大西郷と豚鍋を囲む
千代田城の能舞台
大西郷曰く、戦争が足らぬ
大西郷の一言意味深長
大西郷、私を茅屋に訪はる
尊徳先生の興国安民法
大西郷、理に責められて窮す
私も時には返答に困る事がある
井上と大隈にも苦めらる
黙して答へぬ私の返答
デジタル版「実験論語処世談」(7)
孔夫子を嘲弄せる質問
大隈の居据り内閣
政治家に通有の悪弊
済生会創立当時の桂公
痛快なる孔夫子の答弁振り
施さざるの慈善あり
近江の孝子と信濃の孝子
孝子らしからぬ孝子
孝子老母を労して厭はず
善の極意は自然に一致の事
私と養育院の事業
デジタル版「実験論語処世談」(8)
民に信莫くんば其国亡ぶ
信は親より進化せるもの
武士道は義によつて立つ
文天祥の「衣帯銘」
高杉晋作と坂本竜馬
桜田事変の有村氏
水戸烈公は偏狭の人
東湖の遺子藤田小四郎
太田道灌の辞世一首
不義を見て為さざるの勇
死を決して大塩平八郎を諫む
デジタル版「実験論語処世談」(9)
御大典参列よりも急務
渡米の精神論語に発す
礼は他無し社会の秩序
孔子の答弁は王手を狙ふ
礼の要は精神にあり
維新当時は礼を問はず
デジタル版「実験論語処世談」(10)
太閤秀吉の長所と短所
秀吉の一生は勉強のみ
中国より二週間にて山崎
機略に長じ経略に疎し
秀吉礼を知らぬ
倫常を無視せる女色
氏郷の妻に秀吉の母
晩年の振はざる所以
何事にも根柢が第一
礼は仁義忠信の仕上げ
我家の菩提寺[菩提所]は寛永寺
私の母と父とは如何
父は見識のあつた人
文久三年九月十三日
父は終生郷里にて暮す
郷里にある父の死
郷里にある渋沢家
デジタル版「実験論語処世談」(11)
争ふが是か争ふが非か
処世上に於ける争ひの利害
先輩にも二種類あり
保護が保護にならず
私に益を与へし従兄
克己復礼は争ひにあり
私も争ふ事がある
大蔵省総務局の椿事
スラリと身を交はす
争はぬ青年は卑屈となる
時期を待つ要あり
官尊民卑の弊止まず
江藤新平と黒田清隆
木戸先生と大久保卿
伊藤博文の争ひ振り
伊藤公の議論振り
大隈伯の其の昔
デジタル版「実験論語処世談」(12)
衛の権臣賄賂を誘ふ
天とは果して何ぞや
罪を天に獲るとは何ぞ
天は霊的動物に非ず
天命は天の知らざる所
人は兎角極端に走る
私には到らぬ処がある
節度ある人は残酷陰険
慶喜公は即ち其人耶
泣いて頭が上らなかつた
孔子は何事にも淡然
人の過失に二種類あり
悲観的の人は残酷
井上侯と大隈伯との別
私の人と事とに対する態度
人は他人に害を与ふる意無し
孔夫子の管仲観
公平なる孔夫子の人物評
孔夫子は管仲を責めず
孔夫子の道徳は国家的
慶喜公は公平の御性
静岡藩勘定組頭の辞令
慶喜公私を労はらる
デジタル版「実験論語処世談」(13)
孔子教と国体論
孟子は極端なる革命論者
大槻磐渓の意見
「里仁」の意義は何ぞ
郷里を仁風に化せよ
故郷血洗島の純朴
小学教育に出金す
新知識は科学的知識
古俗を保存せよ
鎮守諏訪神社の新築
拝殿は結婚式場
宋儒の曲解も亦甚し
文王の政にも金銭の必要
三井家今日の由来
デジタル版「実験論語処世談」(14)
毫も蓄財に意無し
家産分割の是非
渋沢同族株式会社
万国日曜学校大会
孔耶両教の相違点
何故の道徳算盤違背
鎌倉時代より徳川時代
徳川家康と朱子学
徳川時代の儒学
デジタル版「実験論語処世談」(15)
算盤の基礎は論語
古稀祝賀の書画帖
三島先生の論語算盤説
西原亀三への序文
悪銭も時には身につく
相場で儲けた金銭
商売は商戦に非ず
過失によつて人を知れ
西郷、江藤、大久保諸公
三条公は外柔内硬の質
岩倉公は如何なる人か
三条公茅屋を訪はる
水戸浪士の為にあらず
道理に照して行へよ
自信は安心立命の基
曾子の偉大なる人格
耶蘇の「愛」と夫子の「忠恕」
智略をも必要とす
恩威は金銭と拳固
目前の利害問題
私は一枚も買はぬ
事業を義に喩る
デジタル版「実験論語処世談」(16)
父の道を改めぬ意
父の家業は藍玉販売
父の死後家業に就て惑ふ
藍屋の廃業
不言実行の大西郷公
山県、大隈、伊藤、井上諸公
中江藤樹と二宮尊徳
絶交するの必要無し
デジタル版「実験論語処世談」(17)
仁は英雄豪傑の事
大仁と小仁
五代友厚は仁か佞か
木戸公茅屋を訪はる
退官建白書の全文
子路は天真爛漫の人
面白いが慎重を欠く
子路の如き人物あり
デジタル版「実験論語処世談」(18)
一を聞いて十を知る人は稀
平岡円四郎と藤田小四郎
陸奥伯に丈夫の志無し
言行の不一致を責む
始めは言により人を信ず
大事業を成す人の鑑識
井上侯の人物鑑別眼
無慾の者は勇気あり
強慾の者は誘はる
恕を得るも仁を得ず
性と天とを知るは至難
大隈伯は聞かぬ人
囚はれざりし西郷従道侯
デジタル版「実験論語処世談」(19)
明敏なる人の欠点
伊藤公は自慢の人
伊藤公の碁と文章
下問を恥ぢて向上す
家康と天海僧正
家康と金地院崇伝
近来の青年は粗暴
私は幼少より丁寧
恭敬は「安全第一」の道
デジタル版「実験論語処世談」(20)
大隈侯とは明治二年以来
佐々木勇之助氏を敬す
佐々木勇之助氏の出身
日本気質と支那気質
大田蜀山人は狷介の人
山鹿素行は政治家
安心立命のあつた素行
決断の遅速と其の場合
秀吉と柴田勝家
デジタル版「実験論語処世談」(21)
秀吉の対家康策
人に重んずべきは晩年
水戸義公の決断力非凡
慶喜公の決断も明快
日本人は愚と成り難し
旧悪を忘れ旧恩を思ふ
廿五両を貸した猪飼翁
猪飼翁私の見舞を悦ぶ
慶喜公伝も謝恩の為め
編纂所を兜町に置く
編纂所組織の大要
デジタル版「実験論語処世談」(22)
怨を匿して交れば曲従
世の中は意の如くならず
三人三段の精神状態
渋沢喜作との関係
喜作幕府の祐筆となる
喜作彰義隊を組織す
喜作陸軍檻倉に入る
喜作洋行して小野組に入る
喜作相場で再失敗す
十二年間一万円づつ出金
結局私にも利益となる
デジタル版「実験論語処世談」(23)
懐かるる人の美徳
株式の大暴落を予知す
三千年の昔も今も同じ
国際道徳の退歩甚し
武装平和は野蛮的
三条公は自ら訟めし人
向上心が発達の動機
学問した人の長所
デジタル版「実験論語処世談」(24)
「論語年譜」を贈らる
文学博士林泰輔氏
諸侯「春秋」を畏る
井上侯は怒を遷す人
平岡準蔵氏の事
歩兵頭俗事掛となる
四人の勇士と争ふ
留学費の精算表調製
善にも習慣がつく
人の性情は一生変らぬ
デジタル版「実験論語処世談」(25)
大亦興治は非凡の天才
二十二歳で銀行支配人
貧を勧めしに非ず
富貴に淫せぬ心懸け
菅原道真は情の人
デジタル版「実験論語処世談」(26)
道を行ふ力の大小
弁口の達者な当世人
行ひには志が大事
君子儒と小人儒との別
藤森弘庵と塩谷宕陰
三島先生との関係
新井白石は君子儒
人を用ひる三方法
三成出仕の次第と末路
デジタル版「実験論語処世談」[26a](補遺)
岩崎は専権邁進の人
岩崎家と懇意になる
古河市兵衛の人物
デジタル版「実験論語処世談」(27)
父に無断で百二十両
猪飼氏よりの借金
デジタル版「実験論語処世談」(28)
損勘定に精細の人
金貨の引換に苦しむ
銀行廃業の議起る
大日本人造肥料の発起
第一回の発売に失敗
友人等に危まる
高峰譲吉は温厚の人
理化学研究所設立の動機
英雄的人物の好佞癖
紳士の条件は文質彬々
デジタル版「実験論語処世談」(29)
楽めば苦痛を忘る
社会事業を楽む癖
米沢大火の寄附金
「由らしむべし」の真意
慶喜公恭順の態度
私は思ふ丈けを言ふ
予は山水を楽みとせず
予の好む十勝平原
楽翁公の出所進退
楽翁公と頼山陽の交
大きな天然石の額
デジタル版「実験論語処世談」(30)
幕府の倒れるは当然
芭蕉翁の句に似た語
論語に日本人の記事
壮士二名抜刀にて現る
原因は水道鉄管事件
東京市水道との関係
刺客に金銭を贈る
君子を欺くは容易の事
論語を以て私を欺く人
江藤新平の亡びし所以
謙信と信玄と政宗
デジタル版「実験論語処世談」(31)
大学、中庸、論語の比較
中庸は千変万化
徳川家康の対儒教観
儒教と封建制度の関係
徳川時代と藤原時代
政治は実に至難のもの
仁者は他人を引立てる
[故市原盛宏氏の人物]
近頃の人では山下氏
デジタル版「実験論語処世談」(32)
孔子の説は奇ならず
孔夫子は謙遜のみに非ず
王政復古は口実に非ず
源平両氏の争ひと藤原氏
戦国になるのは当然
英雄に国家観念無し
家康征夷大将軍となる
学康[家康]は老獪に非ず
一知半解を持ち廻す
大学の説き方面白し
孔夫子の失言取消
無理を言ひ張る人あり
デジタル版「実験論語処世談」(33)
空米相場の許否論
玉乃氏突然の来訪
秀吉には義心無きか
家康の道徳的修養
デジタル版「実験論語処世談」[33a](補遺)
孔子の意政治にあり
孔子の政治的手腕
私は作詩の夢を見た
完全なる人物は何か
デジタル版「実験論語処世談」(34)
伊藤公も政治に囚はる
西園寺公は余裕ばかり
秀吉は芸に游び過ぐ
三遊亭円朝の落語革新
芸人の気風を一変す
団十郎を作れる家系
九代目は座を締めた
演出法を一変せる見識
デジタル版「実験論語処世談」(35)
石川雅望と七代目団十郎
孔子は非注入教育
支那人の妙な性質
性理学と考証学と
無謀の勇は愚なり
新撰組の近藤勇氏
新撰組の勢力ありし所以
浅野総一郎氏の人物
維新時代の元勲は如何
デジタル版「実験論語処世談」(36)
維新元勲の根本精神
富者は何故富を求むる乎
断乎孔子教の罪に非ず
私の神信心は漠然
楽翁公の「宇下人言」
癌と肺炎とで瀕死
中耳炎、腸加多児、肺炎
骨肉相争ふを戒む
間接に話せば円滑
デジタル版「実験論語処世談」(37)
頼山陽の頓智即妙
西郷隆盛と弟の従道
大川兄弟と佐々木一家
渋沢元治と其経歴
元治と弟治太郎との仲
「詩経」に顕るる情趣
「春雲楼遺稿」の序文
「長恨歌」と露国の皇室
私は絶句だけ作る
「山陽詩鈔」を愛誦す
デジタル版「実験論語処世談」(38)
政治の根本義は不動
私もタゴールも同じ
私の少時の思想過らず
書経は永久の真理
支那の女に辣腕家多し
高祖の呂后と高宗の武后
粗衣疏食奨励に非ず
デジタル版「実験論語処世談」(39)
禅学や老子は好まず
碧巌録よりも聖書
君子は憂へず懼れず
今でも深夜二時に眠る
阪谷男夫人の記憶力
怪力乱神は中庸の外
武士は力自慢をせず
昨今神の現はるる所以
廻り遠い話をする人
デジタル版「実験論語処世談」(40)
米屋の総会で演説す
唐子西の「古硯銘」に就て
仲小路農相の米価調節策
多少の干渉は必要なり
二十六歳暴徒に襲はる
新撰組の壬生浪人三名
掃部頭は人当りが悪い
大久保刺殺当時の回顧
大久保と勝と岩倉と
デジタル版「実験論語処世談」(41)
平凡ゆゑ理解せられず
顔回は孔子を解す
矢野時代人物輩出す
頼山陽は兼ねし乎
菅原道真と司馬温公
聖人と善人とは何ぞ
三井と三菱とは恒あり
デジタル版「実験論語処世談」(42)
今日行はるる狩漁規則
豪傑と漁猟の趣味
副島種臣と江藤新平
松方侯後入斎の称あり
正義の力遂に勝つ
富力の勝利に非ず
道徳の伴ふ富力の勝
論語は矯弊説に非ず
デジタル版「実験論語処世談」(43)
孔子難問を受く
善意に解して受流す
長州人は党を組む質
水戸会津にも人物あり
伊藤・井上の遊び振り
私は義太夫を語れる
デジタル版「実験論語処世談」(44)
自己即ち是れ神仏
大正八年元旦試筆
禹は倹約家の好標本
古英雄と岩崎・大倉
両国の即易平沢左内
綿密と粗忽は知れる
デジタル版「実験論語処世談」(45)
孔夫子の容貌
デジタル版「実験論語処世談」(46)
[世に知られずして為すを至徳]
[東洋道徳と西洋道徳の違ひ]
[光圀と楽翁の至徳]
[自由と放縦節倹と吝嗇]
デジタル版「実験論語処世談」(47)
[淳樸の風興れば協調会は不要]
[理性のみでは世の中は持てぬ]
[森村翁の死と末期の言葉]
デジタル版「実験論語処世談」(48)
自我のみ主張してはならぬ
民部大輔と共に仏国留学
徳川家康公の訓言
デジタル版「実験論語処世談」(49)
学問の順序
聖人の真意を理解せよ
デジタル版「実験論語処世談」(50)
論語を読むに就ての希望
一見矛盾の感
各章句真意の理解
責任を果さず権利を呼ばはる
才あるも驕吝なれば観るに足らず
デジタル版「実験論語処世談」(51)
名利に走つて真の学なし
威武も屈する能はず富貴も淫する能はず
日本若し危邦となるも去らず
道無きに富むは恥なり
学生の普選運動は是か
侗にして愿を欠くは人間の屑
デジタル版「実験論語処世談」[51a](補遺)
半可通の学者の多い今の世の中
衆智を挙用するの徳
明治大帝の至徳を頌す
賢臣は何時の世にも得難し
非議する間隙なき君徳
実践躬行の範を示さる
デジタル版「実験論語処世談」(52)
[利と命と仁と]
私利私慾を排す
天命を無視せる独帝
多く仁を言へば却て仁を害す
心の欲する所に従て矩を踰えずの境地に至れ
偉大なる人格の発露
平素の修養の力に俟つ
死生の巷に出入せし予の経験
デジタル版「実験論語処世談」[52a](補遺)
盛徳と多能とは全く異る
孔子は聖人にして多能の人
挙世滔々として功利に奔る
貧富貴賤の差別なし
多数の訪客に接するは人間の義務
我が戦国時代と春秋の時代
思想界混乱として帰嚮に迷ふ
[コラム] 渋沢子爵談片
デジタル版「実験論語処世談」[52b](補遺)
人に接するに誠意を以てせよ
孔子の道徳の妙用
孔子の孔子たる所以
孔子は凡人の典型なり
何事も程度を超えざれ
現代人の虚礼を戒む
慨しき現代の風潮
周時代の日本の文化
デジタル版「実験論語処世談」[52c](補遺)
孔子生涯の一転機と大戦前の欧洲の状態
理窟は分つてゐるが実行の伴はぬ現代人
光陰は流水の如く逝くものは還らず
徳を好むこと色を好むが如き者を見ず
利を好む者はあれど徳を好む者は尠なし
デジタル版「実験論語処世談」(53)
薄志弱行を戒しむ
予の実業界に身を投ぜし所以
予が実業界隠退の時機
デジタル版「実験論語処世談」 理財と道徳(54)
[理解力はあるが実行が伴はない]
[孔孟の道徳と理財とは相反せず]
[進歩は大に望むが善悪を鑑別せよ]
[中途で挫折するは何事も出来ぬ人]
[努力する人と努力せぬ人と]
デジタル版「実験論語処世談」(55)
能く人の言を聞き己れの行を省みよ
大隈侯の誤れる解釈 三条、木戸と森村君
三軍の帥は奪ふ可く匹夫の志は奪ふ能ず
貧富に依りて賢愚の別なきも礼儀を守れ
道は窮りなし一事に満足すること勿れ
事変に臨みて節義を変へざるは君子なり
デジタル版「実験論語処世談」[55a](補遺)
知仁勇の三つの徳
ワシントンと徳川家康
明治大帝は三徳兼備の典型
与に権るに足るの人尠し
道は吾等の目前に在り
デジタル版「実験論語処世談」(56)
本を忘れ末に趨る
陳蔡の難と孔門の十哲
孔子顔回を推称す
孝に対する解釈
「孝」に就て親の理解が必要
旧道徳にのみ捉はるる勿れ
嘘を平気で言ふ現代人心理
文字の学問でなく生きた学問をせよ
デジタル版「実験論語処世談」(57)
人は其節度を守れ
孔子顔淵の死を悼む
掬すべき師弟の情愛
孔子の常住坐臥髣髴たり
一身一家と国家社会
孔子人を見るの明あり
上に諛ふ士を戒む
短所を譲らず長所を掩はず
デジタル版「実験論語処世談」(58)
人間中庸を保つが第一
孔子冉求の誤りを惜しむ
孔子門人の性格を評す
言論のみでは人物が分らぬ
孔子門弟薫陶の一例
精神教育を閑却する勿れ
濃やかなる師弟の情
孔子季氏を諷刺す
デジタル版「実験論語処世談」(59)
孔子佞弁者を誡む
孔子四門人の希望を評す
四子各〻志を述ぶ
孔子の謙譲徳を説く
デジタル版「実験論語処世談」(60)
孔子三節に分つて仁を説く
仁の体用と効験と実例と
孔子の説く仁は実際生活に伴ふ
デジタル版「実験論語処世談」(61)
論語の死学ならざる所以
一切の事を苟且にすべからず
言ふは易く行ふは難し
君子とは何ぞ
近頃の綱紀粛正問題
子夏司馬牛を慰む
人事を尽して天命を俟つ
明ある人とは如何なる人か
善政とは如何なるものか
信は政事の根本なり
デジタル版「実験論語処世談」(62)
質と文とは車の両輪の如し
加藤内閣の倹約奨励
倹約は消極的ならざるを要す
唐沢斗岳氏の孔子政治家論
福地桜痴氏の孔夫子論
井上哲次郎博士の孔子観
孔子の理想は人類の幸福増進である
孔子の道は仁を以て根本とする
現今の政治と孔子の真意
山鹿素行の論語観
論語は世界各国語に翻訳さる
カーネギー論語を引用す
穂積男と各種論語の蒐集
孔子の遺訓は偉大なる真理
デジタル版「実験論語処世談」(63)
政事は民を本とせよ
有子増税に反対す
仁徳天皇の御仁政
徳を崇くし惑ひを弁ずる道
徳も惑ひも平素の修養に在る
人倫を明かにするが国政の始め也
論語の他の経書と異る所以
論語は私の実践上の大指針である
無欲は公正を得るの道である
道義は本で法律は末
長所を進め短所を正す
平重盛父清盛を諫止す
自ら正しきを行へ
長者は責任も重く義務もある
上に厳にして下に寛なれ
聞と達との異る所
誤り易き聞と達
樊遅の人となりと孔子の答
デジタル版「実験論語処世談」(64)
直きを挙ぐれば下直くなる
意次の政治と楽翁の政治
玉乃渋沢と議論して下らず
玉乃渋沢を極諫す
友と交はるは己の徳をなす所以
民衆に先だつて労せよ
労は政治の要諦
政体の可否は時代による
名正しからざれば政事ならず
デジタル版「実験論語処世談」(65)
樊遅稼を問うて笑はる
黒田清隆と鰻の蒲焼
井上さんの料理自慢
詩経の章句とその活用
君主専制と今日の政治家
国家社会匡救の孔子
社会公共の満足を図れ
富と教へと並行せよ
知つて且つ行ふの説
知行合一を欠く今日の政党
善人国を治むれば成功す
その位に久しからずんば不可
精神を忘れた形式政治
公事を私事とする社会
平易婉曲なる論語の文章
君となる難く臣となる易からず
近きよりする政治
速成、小利に囚はるる勿れ
君父の過ちを現はさぬ名君
居処恭と私の境地
仁或は却て軽侮を受く
斗筲の輩と政治家
狂狷と中道の人
狂、狷は共に極端
デジタル版「実験論語処世談」(66)
雷同心と調和心との異動
専制政治の弊と多数政治
人によつて之れを器にす
原市之進の泰恭
木訥とアメリカ人
士の徳と子路の資質
人民の徳化と戦争
善言者と有徳の士
南宮适は君子にして徳を尊ぶ
君子道に志すや強し
徒愛、徒忠は人に益がない
礼を重じた春秋時代
人には完備は六ケ敷い
貧しきを恥とせよ
適材を適所に置け
かう云ふ成人なら出来る
節度を得るに心掛けよ
形式よりもその形迹に見る
正にして不正なるなかれ
小疵を捨て大功につけ
大功は小信を滅す
人を容るるの雅量あれ
須らく賢才を見出せ
自ら其の言をはぢよ
大義名分の為に討つ
デジタル版「実験論語処世談」(67)
聞達の差異
耳より入り口より出づ
蘧伯玉の儀礼尊重
自ら修めず人を治めんとす
その分を超える勿れ
言ふは易く行ふは難し
知仁勇の三は君子の道
長短を較量した子貢
譎詐百出を以て手腕の人とす
誠実を以て人の情を知れ
自ら高く止つてはならぬ
徳を養ふことを忘るべからず
積極的に説けば極端となる
富は国家、社会に利用せよ
富は学問、道徳の犠牲たれ
天命を知るべきのみ
宜しく機を見て去るべきのみ
天下の為めに憂苦をなす
屈原と漁父との問答
喪三年親の恩を追慕す
凡ての行動は礼を基調とす
子路の勇気死を招く
デジタル版「実験論語処世談」(68)
礼を知らぬ原壌
闕党童子は不遜である
小人は窮すれば濫に至る
忠恕は処世の根本
タゴールの講演と忠恕
徳を知るものなき現代
至誠以て国家を燮理す
自信ない現今の政治家
忠信篤敬は治国の大本
現内閣の奢侈品制裁、松平楽翁公
天明の至誠、天保の術数
現内閣諸公に望む
デジタル版「実験論語処世談」(69)
道あるも直、道なくも直
知者は言ふべからざるに言はず
仁は人徳、行の綜
賢者何処にあるか
古今を折衷し長短を取捨す
デジタル版「実験論語処世談」[69a](補遺)
遠き慮りなければならぬ
己れを責むる厳人を責むる寛
賢を挙ぐるを忘るゝな
之れを如何せん如何せん
実験論語を読む TOP
第一回~第一〇回
デジタル版「実験論語処世談」(1)
デジタル版「実験論語処世談」(2)
デジタル版「実験論語処世談」(3)
デジタル版「実験論語処世談」(4)
デジタル版「実験論語処世談」(5)
デジタル版「実験論語処世談」(6)
デジタル版「実験論語処世談」(7)
デジタル版「実験論語処世談」(8)
デジタル版「実験論語処世談」(9)
デジタル版「実験論語処世談」(10)
第一一回~第二〇回
デジタル版「実験論語処世談」(11)
デジタル版「実験論語処世談」(12)
デジタル版「実験論語処世談」(13)
デジタル版「実験論語処世談」(14)
デジタル版「実験論語処世談」(15)
デジタル版「実験論語処世談」(16)
デジタル版「実験論語処世談」(17)
デジタル版「実験論語処世談」(18)
デジタル版「実験論語処世談」(19)
デジタル版「実験論語処世談」(20)
第二一回~第三〇回
デジタル版「実験論語処世談」(21)
デジタル版「実験論語処世談」(22)
デジタル版「実験論語処世談」(23)
デジタル版「実験論語処世談」(24)
デジタル版「実験論語処世談」(25)
デジタル版「実験論語処世談」(26)
デジタル版「実験論語処世談」[26a](補遺)
デジタル版「実験論語処世談」(27)
デジタル版「実験論語処世談」(28)
デジタル版「実験論語処世談」(29)
デジタル版「実験論語処世談」(30)
第三一回~第四〇回
デジタル版「実験論語処世談」(31)
デジタル版「実験論語処世談」(32)
デジタル版「実験論語処世談」(33)
デジタル版「実験論語処世談」[33a](補遺)
デジタル版「実験論語処世談」(34)
デジタル版「実験論語処世談」(35)
デジタル版「実験論語処世談」(36)
デジタル版「実験論語処世談」(37)
デジタル版「実験論語処世談」(38)
デジタル版「実験論語処世談」(39)
デジタル版「実験論語処世談」(40)
第四一回~第五〇回
デジタル版「実験論語処世談」(41)
デジタル版「実験論語処世談」(42)
デジタル版「実験論語処世談」(43)
デジタル版「実験論語処世談」(44)
デジタル版「実験論語処世談」(45)
デジタル版「実験論語処世談」(46)
デジタル版「実験論語処世談」(47)
デジタル版「実験論語処世談」(48)
デジタル版「実験論語処世談」(49)
デジタル版「実験論語処世談」(50)
第五一回~第六〇回
デジタル版「実験論語処世談」(51)
デジタル版「実験論語処世談」[51a](補遺)
デジタル版「実験論語処世談」(52)
デジタル版「実験論語処世談」[52a](補遺)
デジタル版「実験論語処世談」[52b](補遺)
デジタル版「実験論語処世談」[52c](補遺)
デジタル版「実験論語処世談」(53)
デジタル版「実験論語処世談」 理財と道徳(54)
デジタル版「実験論語処世談」(55)
デジタル版「実験論語処世談」[55a](補遺)
デジタル版「実験論語処世談」(56)
デジタル版「実験論語処世談」(57)
デジタル版「実験論語処世談」(58)
デジタル版「実験論語処世談」(59)
デジタル版「実験論語処世談」(60)
第六一回~第六九a回
デジタル版「実験論語処世談」(61)
デジタル版「実験論語処世談」(62)
デジタル版「実験論語処世談」(63)
デジタル版「実験論語処世談」(64)
デジタル版「実験論語処世談」(65)
デジタル版「実験論語処世談」(66)
デジタル版「実験論語処世談」(67)
デジタル版「実験論語処世談」(68)
デジタル版「実験論語処世談」(69)
デジタル版「実験論語処世談」[69a](補遺)