1. 頼山陽の文に感動させらる
らいさんようのぶんにかんどうさせらる
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私が明治元年仏蘭西より帰朝致してから後、当分、その頃駿府と申した静岡に隠退して居つたことはこれも既に申述べて置いてあるが、その静岡に引つ込んでる時に、私は頼山陽の書いた甲州の貞女おまさに就ての文を読んだのである。
- デジタル版「実験論語処世談」(4) / 渋沢栄一
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底本:『渋沢栄一伝記資料』別巻第6(渋沢青淵記念財団竜門社, 1968.11)p.664-668
底本の記事タイトル:一九五 竜門雑誌 第三二八号 大正四年九月 : 実験論語処世談(四) / 青淵先生
底本の親本:『竜門雑誌』第328号(竜門社, 1915.09)
初出誌:『実業之世界』第12巻第14号(実業之世界社, 1915.07.15)